彼女にご注意 ページ1
目の前に見えたのはふわりと風でめくれたスカート
俺は目と口を開けスローモーションのような景色を見て固まったまま、振り向いた彼女と目が合った
…あっかわいい
「あ、」
『…』
「あっ、あ、」
『…』
「あのっあ」
『いつまでそこにいるの？』
「あ、はい。すいません」
屋上の扉を慌てて閉め彼女に目を向けると出会った時の仁王立ちのまま。ゆらゆら風が吹くたび揺れるスカートに目を背ける、だって彼女の…その、下着を見てしまっているのだ。
目のやり場に少々困る。
今は昼休憩。遠くからグランドではしゃぐ声や近くから廊下を走る足音も聞こえる
俺は売店で買った焼きそばパンと珈琲牛乳を片手に彼女と離れた場所に腰掛け焼きそばパンを頬張った。いつもは賑やかな屋上も今日は彼女と俺の2人だけ、何故だろう…
『焼きそばパン美味し？』
「むぐっ、」
『ふふっ大丈夫？』
「っごほ」
『ちょっと頂戴』
喉に詰まったパンを珈琲牛乳で流し込んでいると手に持っていた焼きそばパンを俺の数センチ前で彼女はがぶりと半分まで食べ、ん〜美味しい！頬をモゴモゴさせながらにっこり笑う、やはり可愛い。珈琲も頂戴と奪った。これは…間接きす…、で
「…」
『あなた名前は？』
「…シウミン」
『シウミン』
「君は？」
『2年C組の(人2)(人1)』
「2C！？」
『うん』
「俺2Cだけど…いた、か？」
『あたし今日転校してきたの。朝来たのはいいけど〜なぁんか微妙で、屋上きちゃった』
「…もう昼だけど」
『そうなんだよね、行く機会逃したってゆうか…どうしよ』
「職員室まで送ってやるよ」
『えー』
「…行きたくなさそうだな」
むーっと嫌そうな顔を露わにする彼女は俺の持っていた残り少ない焼きそばパンを全て頬張ると立ち上がってスカートに付いた汚れを払い、行こっかな。と俺を見る
…俺の昼飯。
終わった、俺の焼きそばパン
「…先生には迷ったって言えばいいよ」
『え、そんなんでいいの？』
「まぁ」
『そっか』
「行こう」
あー昼飯どうしよ、この子送ってから買いに行こうかな。授業中にでもこっそり食べよう。
ちらり隣を歩く彼女を見る
艶のある茶色の髪の毛にふっくらとした唇、睫毛はくるりと上を向いてそこから覗く瞳は綺麗で少し胸が高鳴ったのは気づかないふり。
(シウちゃん)
(ん？…え、シウちゃん？)
(さっきあたしのパンツ見たでしょ)
(ぶっっ！)
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min(プロフ) - ▽なおさん コメントありがとうございます！そう言っていただいて本当嬉しいです(*^∀^*) (2015年5月5日 19時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 可愛いお話しありがとうございました(*´ー｀*) (2015年5月5日 11時) (レス) id: 11adaa0265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：min | 作成日時：2015年4月23日 16時
