愛の告白 ページ40
ボロボロと落ちる涙に声が漏れる
あんなにも不安だったことが、まるで魔法みたいに真っ白になっていく
怖かったけど聞きたかった…この言葉が
『ふっ、…う〜〜っ』
「言うの遅くなってごめん」
泣き声しか出せない声は顔を左右に振ることしかできなかった
頭を優しく撫でるからまた泣けてきて俯いてしまう
「Aちゃん」
『…っ』
「目、見て言いたいんだ。だから顔上げて」
そんなこと言われても無理だ。
涙でボロボロで化粧だって崩れて不細工だし、こんな顔見せられない。見せたくない
そっと柔らかい感触が涙を拭う
滲む視界に覗き込んだミンソク君がハンカチで涙を優しく拭いてくれている
『じ、自分でっ…やるぅっ』
「じゃあ顔あげて」
渡されたハンカチを貰うと顔をあげて、落ちてくる涙を拭いていく
その間ミンソク君は柔らかく微笑んでいて気まづくて恥ずかしくて、また顔を下げようとしてしまう。
「ダメだって、下向いちゃ」
『だって…っ見られるの、恥ずかしいっ』
「こっち向いて」
『…』
「Aちゃん」
『…んっ』
「好きだよ。俺と付き合ってくれる？」
あぁ、ほらまた涙が溢れてきた。
そんなあたしにミンソク君は笑って頬を包み込むと親指で涙を拭ってくれる
「泣きすぎ」
『だ、だっ…だってぇ』
「付き合ってくれる？」
『うっうぇ…』
「あはっ、それはオッケーの返事？」
『あたっ…あたじも、』
「うん」
『ミンソク、君っが…好き』
「…」
頬からミンソク君の手の温もりが消えると、今度は全身に温もりを感じてきつく抱きしめられる
『ふ…っ』
「やばい、すっげぇー今幸せなんだけど」
あたしも。なんて言いたいけど今は泣くことしかできなくて、ミンソク君の肩に顔を埋めながら何度もうなづいた。
「…」
『…』
「もう1回言ってくんない？」
体を離したミンソク君が覗き込むようにあたしを見る
『…っえ？』
「好きって」
『や、恥ずかしい…』
「好き。Aちゃん好き」
『な、はっ…もぅ分かったからっ』
「言うまで言うよ？好き、好きすーき」
『あぁっ、分かった言うから…』
「うん」
ニコニコしているミンソク君をチラリと見て1度口を噤むと口を開いた
『ミンソク君、好き…』
ミンソク君はあたしの大好きなくしゃっとした笑顔でニシシっと歯を見せて笑った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
min(プロフ) - ▽まいたろさん コメントありがとうございます！悲しいまで言ってくれて…(;_;)幸せです またしうちゃんと出会えるよう妄想フル回転します！笑 (2015年8月8日 17時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽めぐさん コメントありがとうございます！番外編、続編やっぱりあたしも書きたいです 笑 ぜひ更新した時はまた会いにきてやってください＼(^o^)／ (2015年8月8日 17時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
まいたろ(プロフ) - 毎日更新楽しみにして読んでました…>_<… ストロベリーホームのしうちゃんが大好き過ぎて終わってしまったのが悲しいです〜！またどこかでストロベリーホームのしうちゃんと出会えるのを待ってます (2015年8月7日 23時) (レス) id: df7fbf0703 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ストロベリーホームお疲れ様でした！毎回キュンキュンさしていただいてたのに初コメですみません。もう、ミンソクペンの私は毎回ワクドキして読ませていただきました！もし、番外編として続編があったらとっても嬉しいです！完結お疲れ様でした！ (2015年8月7日 22時) (レス) id: 36387df3c5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» こちらこそ、毎回コメントして迷惑かけてなかったですかね？私もとても楽しかったです。新作も楽しみに待ってますね！素敵な癒やしをありがとございましたm(_ _;)m (2015年8月7日 19時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：min | 作成日時：2015年7月2日 11時
