愛おしい背中に触れるとき ページ33
月明かりに照らされる後ろ姿が見えた
少し丸まった背中、顔は夜空を見ていてピクリとも動く気配はない
あたしはあの背中が好きだ。
チャニョル君やイーシン君に比べて少し小さいけど
あたしにとっては誰よりも大きくて恋しい背中
夏が過ぎた夜は少し寒い
カーディガンを着ても肌寒いのに彼は寒がりなくせに半袖で風邪を引かないか心配になった。
揺れるカーテンがゆっくりと彼の腕を撫でる
ミンソク君…
「…っ！」
後ろからそっと恋しくてたまらない背中を抱きしめると大きく跳ね上がった肩とミンソク君の息が一瞬止まった
「…」
『…』
「…A、ちゃん？」
ミンソク君だ。
ミンソク君の匂いとあたしを呼ぶ声…
泣きたくないのに視界が滲んでくるから目を強く瞑ると肩に顔を埋めた
そっとミンソク君があたしとの間に隙間をつくる
それだけで嫌われたんじゃないかとか、離れていかないでって苦しくなる
「…Aちゃん」
『…』
「このまま、少しだけでいいから話し聞いてくれる？」
返事の変わりにゆっくりと頷いた
「あんな酷いことしておいて自分勝手なことだってわかってる」
『…』
「でも、待っててほしんだ」
『…』
「ちゃんと…ちゃんと話すから」
『…』
「だからもう少し待っててほしい」
『…』
「それと」
少し躊躇しながら頭に手が置かれた
ゆっくりとあたしの頭を撫でるその手は、あの初めて撫でられた雨の日を思い出す。
あの時と違うのは、そこにミンソク君の感情が指先から掌から伝わってくる事
「凄くズルい事言うけど…」
『…』
「俺のこと嫌いにならないで」
その言葉に顔を上げると視界に頭を撫でていたミンソク君の手が下がるのが見えた
後ろから見えるミンソク君の横顔はただ真っ直ぐ前を向いていたけど、とても苦しそうな顔で胸が締め付けられる
あぁ…ジニオッパ、あたし今わかったよ。
今までにないくらいあたし、今ミンソク君に触れたくて抱きしめて欲しくて…その横顔に
キスがしたい
溢れ出る涙が直ぐさま頬を伝って声が漏れる
『うっ…』
今までとは違う…こんなにも強く思ったのは初めてだ
ねぇミンソク君もそうだった？
あの時のキス、こうゆう気持ちだった？
あたしがこんなにも不安で臆病じゃなかったら、こんな苦しい顔しなかった？
ねぇミンソク君
大好きだから嫌いになんてなれないよ。
でも…お願いだからあの子じゃなくてあたしのそばに居て。
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min(プロフ) - ▽まいたろさん コメントありがとうございます！悲しいまで言ってくれて…(;_;)幸せです またしうちゃんと出会えるよう妄想フル回転します！笑 (2015年8月8日 17時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽めぐさん コメントありがとうございます！番外編、続編やっぱりあたしも書きたいです 笑 ぜひ更新した時はまた会いにきてやってください＼(^o^)／ (2015年8月8日 17時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
まいたろ(プロフ) - 毎日更新楽しみにして読んでました…>_<… ストロベリーホームのしうちゃんが大好き過ぎて終わってしまったのが悲しいです〜！またどこかでストロベリーホームのしうちゃんと出会えるのを待ってます (2015年8月7日 23時) (レス) id: df7fbf0703 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ストロベリーホームお疲れ様でした！毎回キュンキュンさしていただいてたのに初コメですみません。もう、ミンソクペンの私は毎回ワクドキして読ませていただきました！もし、番外編として続編があったらとっても嬉しいです！完結お疲れ様でした！ (2015年8月7日 22時) (レス) id: 36387df3c5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» こちらこそ、毎回コメントして迷惑かけてなかったですかね？私もとても楽しかったです。新作も楽しみに待ってますね！素敵な癒やしをありがとございましたm(_ _;)m (2015年8月7日 19時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：min | 作成日時：2015年7月2日 11時
