ふるえるまぶたが願うもの ページ25
階段を駆け上がり目の前にある今のあたしには眩しいくらいのイエローのドアを見つめる
小さく息を吸ってドアをノックすると中からヨンジオンニの声が聞こえてドアを開けた
「…Aちゃん」
『…』
ヨンジオンニを見た途端、涙が出そうになって下唇を噛んだ
「どうしたの？」
『…オンニ、勘違いしないでほしいの』
「勘違い？」
『ジニオッパとあたしの事…』
驚いたように目を見開いたオンニはすぐに眉間に皺を寄せて苦い顔をした
「なんで？なにを勘違いって、別にあたしは…」
『オンニの気持ち知ってるから』
「あたしの気持ち？」
『オンニがオッパを好きな気持ち…』
「前にも言ったけど、あたしはジニさんの事なんとも思ってないし」
『あたしは分かる、オンニがオッパの事好きだって…』
「なにを根拠にそんな…！」
『今、オンニ悲しい顔してる！』
見つめていたオンニの綺麗な顔が歪む。
今泣くのはズルい、でも涙が溢れて止まらない
「なんでっ、泣くのよ」
『あたしは…あたしは…』
「…」
『ミンソク君が好きだから』
「えっ」
『だからジニオッパの事っ嫌いにならないで…』
服の裾を握る手が震えてるのがここからでも分かる
涙を流すAちゃんは、なにをそんなに耐えているのか分からない
前に聞いた事がある。
気になる人や好きな人いるんじゃないかって
その時いないと言ったAちゃんに少し驚いたことを思い出した
あの時あたしはミンソクが好きなんじゃないかと少し思っていたから。
でも今ハッキリ、彼女は好きだと言った
ミンソクを。
『オッパには相談にのってもらってた…』
「…」
『だからっ、』
「泣くほど…ミンソクとなにかあったの？」
顔を上げたAちゃんの目から滴が落ちる
下唇は強く噛みすぎたのだろうポツリと一点だけ赤くなっていた
「…あたし、ジニさんの事好きよ」
『オンニ』
「Aちゃんの言う通り悲しかった、さっき…いつの間にかオッパって呼んでるし」
『あっ、嫌だったらあたし…！』
「あぁ大丈夫大丈夫。ふふ、酷いよねAちゃんがミンソクが好きって聞いて安心して…都合よすぎ。呼び方なんてあたしが口出すことじゃないのに」
『オンニ…』
「あたしもオッパって呼びたいもん」
恥ずかしくて俯くと突然Aちゃんに抱きしめられて瞬きが止まらない
『オンニも呼べるよ』
なぜだろうAちゃんの泣き声のせいかあたしも涙が溢れだした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
min(プロフ) - ▽まいたろさん コメントありがとうございます！悲しいまで言ってくれて…(;_;)幸せです またしうちゃんと出会えるよう妄想フル回転します！笑 (2015年8月8日 17時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽めぐさん コメントありがとうございます！番外編、続編やっぱりあたしも書きたいです 笑 ぜひ更新した時はまた会いにきてやってください＼(^o^)／ (2015年8月8日 17時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
まいたろ(プロフ) - 毎日更新楽しみにして読んでました…>_<… ストロベリーホームのしうちゃんが大好き過ぎて終わってしまったのが悲しいです〜！またどこかでストロベリーホームのしうちゃんと出会えるのを待ってます (2015年8月7日 23時) (レス) id: df7fbf0703 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ストロベリーホームお疲れ様でした！毎回キュンキュンさしていただいてたのに初コメですみません。もう、ミンソクペンの私は毎回ワクドキして読ませていただきました！もし、番外編として続編があったらとっても嬉しいです！完結お疲れ様でした！ (2015年8月7日 22時) (レス) id: 36387df3c5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» こちらこそ、毎回コメントして迷惑かけてなかったですかね？私もとても楽しかったです。新作も楽しみに待ってますね！素敵な癒やしをありがとございましたm(_ _;)m (2015年8月7日 19時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：min | 作成日時：2015年7月2日 11時
