ブラックスウィート ページ15
全速力で走っていると突然名前を呼ばれてキューブレーキがかかったように前のめりに止まる
『っ！…はぁっはぁっ』
「あ、ごめん急いでた？」
花屋LAYの前で両手で花を抱えたジニさんが息をきらすあたしに驚いたように瞬きをした
『はぁはぁ、いえ…急いでは…っ』
「…大丈夫？」
『はい、』
全速力で走ったのはいつぶりだろう。
力を無くした足がやけに重たくふらついて、もう若くないなんて言われたみたいだ
「急いでなければちょっと休んでく？」
『え？』
「あんなに慌てて走って足、疲れたでしょ？」
可笑しそうに笑うジニさんに頬が赤くなる。
俺も今から休憩入るし、そう言って片方の眉を上げたジニさんは来てと言うように店の中に入って行く
じゃあ…お言葉に甘えて…
「Aちゃん紅茶飲める？」
『はい、大丈夫です』
「ここ座ってて」
『ありがとうございます』
通されたのは店長であるジニさんの部屋
白で統一された部屋は所々木や花があって綺麗で落ち着く
椅子に座って辺りを見渡してるとトレーを持ったジニさんがテーブルにゆっくりカップを置いた
『ありがとうございます』
「いーえ、なにか食べる？クッキーとかあるけど」
『いえ、そんな』
「あっケーキ貰ったわ。俺甘いのちょっと苦手で食べない？」
『甘いの苦手なんですね』
「ちょっとだけ」
カップの横にケーキが乗ったお皿が並ぶ
いただきます、フォークを手に取りケーキを乗せると口に入れた。うん美味しい
「なんかあった？」
『えっ』
「走ってきた時眉間にシワ寄ってた」
『そ、それは走ってたからで…！』
そうだ、走った顔をジニさんに見られてるんだ
あぁー絶対不細工だよ、走った時の顔なんて…
カップとお皿が当たってカシャンと小さな音が鳴る
コーヒーの香りが鼻先に通るとジニさんがカップに口を付けた
『コーヒー、ブラックですか？』
「うん。ブラックしか飲めなくて」
『大人…』
「あははっブラックで？」
『あたし甘めのじゃないと飲めなくて…ブラックなんて無理ですよ』
「甘めがいいとお店のとかちょっと苦いんじゃない？」
『そうなんです！だから1番好きなのはミンソク君が…』
「ミンソク君？」
『…ミンソク君が淹れてくれるコーヒーが1番美味しいんです。あたしの好きな甘さで淹れてくれて』
「そっか」
そうえば最近ミンソク君が淹れてくれるコーヒー飲んでない…あの甘さが恋しい
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min(プロフ) - ▽まいたろさん コメントありがとうございます！悲しいまで言ってくれて…(;_;)幸せです またしうちゃんと出会えるよう妄想フル回転します！笑 (2015年8月8日 17時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽めぐさん コメントありがとうございます！番外編、続編やっぱりあたしも書きたいです 笑 ぜひ更新した時はまた会いにきてやってください＼(^o^)／ (2015年8月8日 17時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
まいたろ(プロフ) - 毎日更新楽しみにして読んでました…>_<… ストロベリーホームのしうちゃんが大好き過ぎて終わってしまったのが悲しいです〜！またどこかでストロベリーホームのしうちゃんと出会えるのを待ってます (2015年8月7日 23時) (レス) id: df7fbf0703 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ストロベリーホームお疲れ様でした！毎回キュンキュンさしていただいてたのに初コメですみません。もう、ミンソクペンの私は毎回ワクドキして読ませていただきました！もし、番外編として続編があったらとっても嬉しいです！完結お疲れ様でした！ (2015年8月7日 22時) (レス) id: 36387df3c5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» こちらこそ、毎回コメントして迷惑かけてなかったですかね？私もとても楽しかったです。新作も楽しみに待ってますね！素敵な癒やしをありがとございましたm(_ _;)m (2015年8月7日 19時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：min | 作成日時：2015年7月2日 11時
