唇が触れる時 ページ11
『あ…ごめん、ベッドに…どくから』
起き上がろうと体勢を変えようとしても両腕の間に体が挟まれて身動きが中途半端に止まってしまう
チラリ覗くように見上げると真っ直ぐ見つめる瞳と合って慌ててそらした
『…ミンソク君』
自分でも驚くくらい蚊の鳴くような声
背中に当たっていたミンソク君の腕がどいて起き上がろうとしたらそのまま肩を押され再び体がベッドに沈んだ
さっきよりもハッキリとしたミンソク君の顔があたしを見下げる
「…」
お願いなにか喋って
心臓がうるさくて止めてしまいたい。
次第に近づいてくる距離に息も浅くなってもう声が出ない
「…A」
目を大きく開き息をのんだと同時に唇に柔らかい感触が触れる
あの夢の中の感触を思い出した
体に感じるミンソク君の重みが苦しいけど安心する
一度離れた唇はまるで磁石のようにすぐ重なって右頬が大きな手に包まれると今以上に強く唇が押し付けられ掴んでいたミンソク君の服がシワを作る
静かな部屋には小さなリップ音や息遣いも大きく聞こえて思わず身をよじらせた
「…」
『…っは』
唇が離れミンソク君もあたしも酸素を取り込む
息が荒い
「…A」
そんな甘い声であたしの名前を呼ばないで
そんな熱を帯びた目であたしを見ないで
泣きそうになってしまう。
『ダメ、耳…っ』
頬に添えられていた指が耳たぶを触れるか触れないかの距離で撫でられてビクリと肩を揺らす
視界の中にミンソク君の口角が少し上がるのが見えた
「…噛まないで」
そっと親指が下唇をなぞって噛んでいた下唇の痛みがなくなる。
見つめるあたしに下唇を舐めたミンソク君は口を少し開けて赤い舌を覗かせながら距離を縮めていく。待って、これは…！
「ヌナ〜？」
ノックと同時に聞こえたイーシン君の声に少しだけ触れた唇と体が勢いよく離れた
「ヌナ達のアイス食べていい〜？」
「バッカ！イーシンヒョン！」
ベッドから起き上がり乱れた髪を整えミンソク君を見ると気まづそうに目を伏せて前髪をかきあげた
ヌナヌナとしつこいくらいにノックをしてくる音に立ち上がるとミンソク君に手を掴まれ振り返る
「…Aちゃん、俺」
『…』
「俺、Aちゃんの
「ヌーナー！！！」
『…ごめん、ミンソク君。イーシン君のとこ行かないと』
小さな息をつき眉を下げたミンソク君の手が離れる
その表情に目を伏せるとイーシン君が待つドアを開けた
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min(プロフ) - ▽まいたろさん コメントありがとうございます！悲しいまで言ってくれて…(;_;)幸せです またしうちゃんと出会えるよう妄想フル回転します！笑 (2015年8月8日 17時) (
レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽めぐさん コメントありがとうございます！番外編、続編やっぱりあたしも書きたいです 笑 ぜひ更新した時はまた会いにきてやってください＼(^o^)／ (2015年8月8日 17時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
まいたろ(プロフ) - 毎日更新楽しみにして読んでました…>_<… ストロベリーホームのしうちゃんが大好き過ぎて終わってしまったのが悲しいです〜！またどこかでストロベリーホームのしうちゃんと出会えるのを待ってます (2015年8月7日 23時) (レス) id: df7fbf0703 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - ストロベリーホームお疲れ様でした！毎回キュンキュンさしていただいてたのに初コメですみません。もう、ミンソクペンの私は毎回ワクドキして読ませていただきました！もし、番外編として続編があったらとっても嬉しいです！完結お疲れ様でした！ (2015年8月7日 22時) (レス) id: 36387df3c5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» こちらこそ、毎回コメントして迷惑かけてなかったですかね？私もとても楽しかったです。新作も楽しみに待ってますね！素敵な癒やしをありがとございましたm(_ _;)m (2015年8月7日 19時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：min | 作成日時：2015年7月2日 11時
