ストロベリーホーム 2

ミンソク君がいない日 ページ9

とうとうミンソク君が行ってしまった


朝、早く出るミンソク君をみんなで玄関まで見送る

「そこまでしなくていんだけど」

「ヒョン3日間も会えないんだよ？！」

「オッパ頑張ってね」

「ルーハンヒョンと仲良くするんだよ〜」

「ちゃんとご飯食べてね」

「いや、本当なんなのこれ」

『ミンソク君怪我しないようにね！』

「うん、ありがとう」

「はいっ差別ー！」

「じゃあ行ってくる」

「「行ってらっしゃい」」


背を向けたミンソク君の鞄にあの羊が揺れるのが見えて朝から心がほっこりした






お風呂から上がり部屋に入るとタイミングよく電話の着信音が鳴る。ディスプレイにはミンソク君の文字
慌てて通話ボタンを押したら手が滑って携帯が床を滑った


『わ、わっ！…もしっ、もしもし？』

《大丈夫！？》

『ごめん、携帯落とした』

《あー良かった…なんかあったかと思った》

『ごめんね？』

《今時間大丈夫？》

『うんっ大丈夫だよ』


受話器越しにミンソク君が安堵したのを感じた
そして蝉の鳴く声もよく聞こえる


『今外なの？』

《うん、こっち昼間は暑いけどやっぱ山だからか夜は涼しんだよ。運動がてら散歩》

『そうなんだ。ルーハンさんは一緒？』

《ルーハンは部屋にいるよ、虫がいるから嫌だって》

『あーふふっ言いそうだね。合宿1日目はどう？』

《楽しいよ1日中サッカーだから》

『そっか、ご飯は？』

《小中学生の野外合宿定番のカレーをみんなで作った》

『懐かしい！失敗した子いたでしょ？』

《いたいた、米が真っ黒》


ミンソク君は思い出してるのか笑い声が響く
ミンソク君の笑う声は大好きだ。笑った顔もすぐ思い浮かぶ


《そっちはどう？》

『うーんいつも通り？イーシン君はミンソク君いなくて寂しそう』

《イーシンにお土産買ってかなきゃなぁ…Aちゃんは？》

『え？』

《いなくて寂しい？》


ミンソク君の突然な質問にカッと顔が赤くなって携帯を持つ手が少し震える


『えっ、あ…うん。寂しい…かな』

《俺は寂しいよ》


心拍数がどんどん速くなって心臓が口から出るんじゃないかと思って思わず口を手で覆う


《あ、もう宿舎に着くから切るね？》

『うっうん』

《おやすみ》

『おやすみ』


電話を切って布団に投げ出すとそのままベッドにダイブした。
あーっなんなんだ！ミンソク君のバカッ！心臓うるさいー！！

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