2人の距離は ページ49
『夢で…』
「夢?」
『夢でもこうやって2人でいて、屋上で…』
その後は…あの唇の感触とゆっくり瞬きをした間に見たミンソク君の閉じた瞼
「……キスした?」
『えっ』
ミンソク君の言葉に顔をあげる
やけに真剣で見つめられている大きな瞳も熱がこもって見えた。
『え…っと』
「夢だと思う?」
『夢、じゃないの?』
「…試してみる?」
カッと全身が熱くなる
泳ぐあたしの目をよそにソファーが軋んでミンソク君が近づいてくる気配を感じて緊張で体が強張った
『あのっ…』
「ん?」
『いやぁ、その…』
「キスしていい?」
夢と同じ声と言葉
もしかして…本当に夢じゃなかった?
少しお酒の匂いがするミンソク君が顔を寄せるように前屈みに近づいてくる
少し距離を空けても背中に感じるソファーがそれを許さなかった
『ま、待って』
そう言ってミンソク君の肩を両手で押してみても左手首を掴まれ右手で押す力が弱くなってしまう
『きっ』
「き?」
『汚いから…!』
「え?」
『あたし、ほらっお風呂も入ってないし…はっ歯磨きだってしてない…』
「ははっ」
『だから、汚いから』
「風呂と歯磨きしてればいいの?」
『え!?いや…それは』
今以上に顔が赤くなる
大きな瞳が下から覗いて一重の目が二重をつくり唇が薄く笑う
あまりに男らしくて色気のある表情に胸が痛いほど締め付けられた
「まぁ俺もまだ風呂と歯磨きしてないけど」
『じゃ、じゃあお風呂入らないと…』
「一緒に?」
『えぇ!?』
「あははっ冗談だよ、それはしない」
『あぁもぅ…』
手首が離されると両手で熱い顔を覆う
『ミンソク君…そんな冗談言うんだ』
「んー」
『ミンソク君お酒の匂いするけど酔ってる?』
「お酒呑んだけど結構普通。まぁ気分はいいかな」
『…他の人にも言うの?』
「言わないよ、Aちゃんにだけ」
『それは』
「ん?」
どうして?なんて聞けないあたしは小心者すぎるのかな
「コップ洗うからお風呂入ってきなよ」
『あたしが洗うよ』
「いいって、じゃあ続きしてくれる?」
『え!いや…それはだから…』
「『汚いから』」
『うっ』
「ははっ大丈夫だって。行ってきなよ」
ソファーから立ち上がったミンソク君はあたしの頭を撫でるとコップを持ってキッチンに向かった。
触れられた頭を触る
結構あれは夢だったのか分からないままだ…それにミンソク君の積極的な言葉が耳に残って離れない
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min(プロフ) - ▽友菜さん コメントありがとうございます(T∀T)やる気でます〜更新頑張りますね! (2015年7月16日 10時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2015年7月15日 17時) (レス) id: 65b0059e5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» ミンウ君もタイプです(笑)可愛い元気系な男の子イメージです!minさんもスジュペンですか!!私もエルプで天使ペンです(*´∀`*)SMT行かれるんですね!私も月曜日参戦ですよ。楽しみましょうね! (2015年7月1日 0時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽あゆさん ありがとうございますー(人;_;)ですよね、タックルかまして行くのに 笑 自分で書いててバイト先のミンウ好きです!どっかでまた出したいです 笑 (2015年6月30日 16時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» あーー!!キュンキュンが止まりません 笑 minさん素敵な展開に感謝します(^^)身近にいたら私も玉砕覚悟で告白するのに!!ヒロインちゃんの酔っぱらい加減にも何故かときめきました!バイト先の男の子も可愛かったです。そろそろ狼になりますかねミンソク君(o´罒`o) (2015年6月29日 15時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:min | 作成日時:2015年5月30日 11時