検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:145,820 hit

跳ね上がる心 ページ45

このお店には屋上がある
今だ拒否するAちゃんを連れながら2階の休憩室のドアを開けると休憩に入っていたミンウが目を見開いて固まった


「な、なんすかミンソクさん!その女の子!」

「ミンウ…俺の鞄から飲み物取って」

「ミンソクさんの彼女っすか?」

「違う」

「えっなに、ま…まさかお客さんに手出すっ」

「違うつーの!早く飲み物取れって!」

「はいはいはい!分かりました!」


ロッカーから俺の鞄を漁りミネラルウォーターを出すと駆け寄ってきたミンウから受け取る


「さんきゅ…」

「ミミミンソクさん、まじなんなんすか!?」

「はぁ?」

「俺なんかドキドキするんすけど…!」

「なんでお前が」

『んー、やだぁ…』

「んなっ!やらしい!!」

「お前殴られたいわけ?」


両手と顔を左右に振りながら後退りしたミンウは元のいた席にちょこんと座ると無理矢理テレビの画面に顔を向ける。


「屋上行ってくる」

「う、うっす!」


ドアを閉めて1度体勢を直し屋上の階段を上がる
Aちゃんはすっかり大人しくなっていて、屋上にあるベンチにもすんなり座った


「Aちゃん水」

『…いらなぁい』

「ちょっとでいいから」


目の前に差し出すと少し躊躇したけどちゃんと水を飲んでくれて安堵の息をはく


『…ミンショク君て』

「ミンショクって、ふはっ呂律」

『モテるんだね』

「は?」

『あの…カウンターにいた、女の人』

「あースギョンさん?」

『…名前知ってるんだ』

「常連さんだから」

『あの人…』

「うん」

『ミンソク君、すきらって…』

「…あー」


俺の反応を見たAちゃんは知っていたのかと言うように唇を尖らせて睨んできた
スギョンさんはグイグイくるし、いくら鈍感らしい俺でも好意を持たれてるのは気づく


『今日だって、胸の開いた服着て…ミンソク君誘惑しるって』

「えっそんな事言ってたの?てかいつ話した?」

『トイレ』

「あぁ、それに誘惑って。されないよ俺」

『うそだー!』

「しないしない」

『絶対うっそ!おっきいの好きなくせに…!』

「いつ言ったよ、そんな事」

『いつか言った!』


膝に頬杖をついて頬を膨らませてるAちゃんを見つめて笑う。なんだこれ可愛いんだけど


「…なに?ヤキモチ妬いた?」


調子にのってそんな事言ってみたら、すんなり”うん”と頷かれて見開いた目の瞬きが止まらない
終いにはへへっと照れ臭そうに笑った

本当にズルい。

好きだからキスしたい→←意地vs意地



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (188 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
261人がお気に入り
設定タグ:シウミン , xiumin , exo
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

min(プロフ) - ▽友菜さん コメントありがとうございます(T∀T)やる気でます〜更新頑張りますね! (2015年7月16日 10時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2015年7月15日 17時) (レス) id: 65b0059e5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» ミンウ君もタイプです(笑)可愛い元気系な男の子イメージです!minさんもスジュペンですか!!私もエルプで天使ペンです(*´∀`*)SMT行かれるんですね!私も月曜日参戦ですよ。楽しみましょうね! (2015年7月1日 0時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽あゆさん ありがとうございますー(人;_;)ですよね、タックルかまして行くのに 笑 自分で書いててバイト先のミンウ好きです!どっかでまた出したいです 笑 (2015年6月30日 16時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» あーー!!キュンキュンが止まりません 笑 minさん素敵な展開に感謝します(^^)身近にいたら私も玉砕覚悟で告白するのに!!ヒロインちゃんの酔っぱらい加減にも何故かときめきました!バイト先の男の子も可愛かったです。そろそろ狼になりますかねミンソク君(o´罒`o) (2015年6月29日 15時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:min | 作成日時:2015年5月30日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。