本当の素顔 ページ38
人混みの中をくぐり抜けテウン君に連れられるまま歩いているとやけに派手な看板が目立つ場所に戸惑いを隠せず周りを見渡す
『あーあの、テウン君』
「ん?」
『ここって…その』
まだ遠くで賑わう声が聞こえる中、この場所は明るいくせにひっそりとしていて体を寄せ合うカップルが嬉しそうに横を通り過ぎた
「Aさんがいないとダメって言ったでしょ?」
『テウン君、ごめん。あたし帰る』
「待って待って待って」
向きを変えた体が繋がれた手を引っ張られたせいで再びテウン君と向き合う
テウン君は首を傾げてあの優しい笑顔を見せた
「Aさんって本当…鈍感ってゆうか信用しすぎってゆうか?」
『…』
「もうちょっと疑う気持ちあった方がいんじゃない?」
『…テウン君』
「僕の事、いい人とかまぁ普通とか?そう思ってるかもしれないけどさ」
『…』
「…俺そんなんじゃないよ?」
自分の事を僕から俺に変わった声が違う
距離を取るために後退りをしてテウン君を睨んだ
「そんな顔されても恐くない〜ね、いいでしょ?1回くらい」
『なに言って…!』
「あ、こうゆうことされるの初めてだったりする?」
『…っ』
「可愛いー」
『いい加減に…』
「いい加減にしろ」
直ぐ近くで聞こえた低い声に振り向けば息を切らしたミンソク君があの日のようにテウン君を睨んでいた
『ミ、ンソク…』
「チッ」
なんで…
疑問の言葉は声には出ず、真っ直ぐ歩いてきたミンソク君は繋いでいたあたしとテウン君の手を無理矢理離し、その手はテウン君の胸ぐらを掴んだ
『ミンソク君…!』
「お前!」
「ちょっと待って待って。まだなんもしてないってば」
「ふざけんな!」
「それにこんな場所でやめよーよ。なんなのかと思われちゃうしさー」
『ミンソク君!』
咄嗟に掴んだ腕にミンソク君はあたしを横目に見るとゆっくり手を離した。
そんなミンソク君をお構いなしに”シワになっちゃったよ〜”とテウン君は呑気な声をだす
「もうAちゃんに近づくな」
「本当、邪魔だったねやっぱり君って」
「…次こんなことやってみろ、ぶん殴る」
「…」
「行こう」
強く引かれた手が痛い。
でもミンソク君と離れるのは嫌だったから黙って着いて行く
目の前を歩くミンソク君の背中が大きくて恋しくて
涙が溢れ出した
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min(プロフ) - ▽友菜さん コメントありがとうございます(T∀T)やる気でます〜更新頑張りますね! (2015年7月16日 10時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2015年7月15日 17時) (レス) id: 65b0059e5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» ミンウ君もタイプです(笑)可愛い元気系な男の子イメージです!minさんもスジュペンですか!!私もエルプで天使ペンです(*´∀`*)SMT行かれるんですね!私も月曜日参戦ですよ。楽しみましょうね! (2015年7月1日 0時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽あゆさん ありがとうございますー(人;_;)ですよね、タックルかまして行くのに 笑 自分で書いててバイト先のミンウ好きです!どっかでまた出したいです 笑 (2015年6月30日 16時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» あーー!!キュンキュンが止まりません 笑 minさん素敵な展開に感謝します(^^)身近にいたら私も玉砕覚悟で告白するのに!!ヒロインちゃんの酔っぱらい加減にも何故かときめきました!バイト先の男の子も可愛かったです。そろそろ狼になりますかねミンソク君(o´罒`o) (2015年6月29日 15時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:min | 作成日時:2015年5月30日 11時