再び現れたあの子 ページ33
夕方生徒達が帰った後、久々にその場に残ってルーハンと話をする
ルーハンはこの夏は実家に帰ったり中学の友達と再会したり色々慌ただし日を過ごしたらしい。
実家に帰ったお土産に饅頭を貰って、みんなで食べたらほんの10分でなくなってしまった
「ミンソクは?海行ったんだろ?」
「おぉ」
「どうだった?Aちゃんの水着」
「…本当みんな聞くよな。それ」
「だって1番気になるじゃん好きな子の水着って」
「…」
「どうだった?可愛かった?」
「…可愛かった」
ヒューと茶化されて次第に赤くなる顔を手で扇ぐ
「こっ今年は結局ルーハンとは合宿とこれ以外どこも行かなかったな」
「そうだよーたまには俺とも遊んでよ」
「だな〜もう夏休みも終わるし…」
「っても暑いしどこも行きたくないから家とかになるんだろうけど」
「ありえる」
顔を見合わせとニシシッと笑いあう
学生の頃もこんな事言ってたっけなー
「あの」
女の子の声が聞こえ振り返ると何処かで見たことがある子が立っていた。
誰だっけ?そんな事を考えてる横でルーハンはいつもより低い声を出して”なんの用?”と眉間にシワを寄せる
「…ルーハン知り合い?」
「バッカ、お前に手紙渡しただろ」
「あ」
やば、すっかり忘れてた
だってあれからもう2ヶ月くらい経ってる。いつか返そうと思ってた紙は確か今家に置いてきたパーカーに入ってたはず。しまった
「連絡してくれませんでしたね」
「その事なんだけど」
「ねぇそれ薄々感ずかないの?脈ないって」
「ルーハン…!」
「…あたし、諦めきれなくて」
見上げられた視線に困ったと眉が下がる
ルーハンは腕を組んでムスッとしていて、これじゃちゃんと話が出来ないとルーハンを促せばなんで!と怒ったけどその場から離れて行った
「あの、正直言うと…俺好きな子いるんだ」
「…」
「あの紙貰った時、この事言えなくて君が今こうやって来てくれたこと申し訳ないって思ってる」
「…ナリ」
「え?」
「名前イ ナリです」
「あっごめん…」
「その人が好きですか?」
「うん」
Aちゃんの笑った顔が浮かんでじんわり胸が暖かくて幸せになってくる
「…なんで」
「え?」
「失礼します」
「えっあの、だから」
「その人が好きなのは分かりました」
唇をキュと結んだ彼女はズンズン歩いて行ってしまう。これは諦めてくれたでいいんだろうか
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min(プロフ) - ▽友菜さん コメントありがとうございます(T∀T)やる気でます〜更新頑張りますね! (2015年7月16日 10時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2015年7月15日 17時) (レス) id: 65b0059e5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» ミンウ君もタイプです(笑)可愛い元気系な男の子イメージです!minさんもスジュペンですか!!私もエルプで天使ペンです(*´∀`*)SMT行かれるんですね!私も月曜日参戦ですよ。楽しみましょうね! (2015年7月1日 0時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽あゆさん ありがとうございますー(人;_;)ですよね、タックルかまして行くのに 笑 自分で書いててバイト先のミンウ好きです!どっかでまた出したいです 笑 (2015年6月30日 16時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» あーー!!キュンキュンが止まりません 笑 minさん素敵な展開に感謝します(^^)身近にいたら私も玉砕覚悟で告白するのに!!ヒロインちゃんの酔っぱらい加減にも何故かときめきました!バイト先の男の子も可愛かったです。そろそろ狼になりますかねミンソク君(o´罒`o) (2015年6月29日 15時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:min | 作成日時:2015年5月30日 11時