ストロベリーホーム 2

夏祭り ページ4

とうとう行く予定だったお祭りの日がきた
ジュリちゃんのおかげてスタイリストさんから浴衣も貸して貰って着付けもしてもらい髪もセットする。そして男の子達の分の浴衣も揃えて貰った


『ジュリちゃん可愛い！』

「オンニも可愛いし色気半端ない！」

『ヨンジオンニは言うまでもない…綺麗』

「ありがとっ！目がハートになってるよ2人とも」

「さっ行こう〜男性陣はもう待ちくたびれてるよ」


鏡の前で最終チェックをして1階に降りて行く
慣れてないこともあって階段を降りるのにも一苦労だ
リビングでくつろいでた3人もあたし達に気づいて顔をこちらに向けた
イーシン君は白色に黒帯、チャニョル君は紺色にグレー帯、ミンソク君は黒色に黒帯。みんなとても似合ってる


「見て見て！ジャーン」


ジュリちゃんは薄いピンクに金魚柄の赤帯で可愛らしい
ヨンジオンニは紺色紫陽花柄で白帯、あたしは白色赤い百合柄でピンク紫帯


「似合ってんじゃん」

「でしょ！みんなも似合ってる」

「そりゃ俺達だから〜」

「Aヌナ僕と同じ白だ〜」

『だね！』

「ヌナ可愛い似合ってるよ〜」


エクボを見せて笑うイーシン君に面と言われて照れてしまう
さっきから座ったままのミンソク君を見るとあの大きな瞳で何回も瞬きをしてあたしをジッと見ている。…え、余計恥ずかしんだけど


「ヒョンなにボーっとしてんの？」

「えっ、」

「さぁ行こう」

「まっつっり！まっつっり！」

「呑むぞー」

「ヌナそればっか〜」

「当たり前でしょ！」


ぞろぞろと玄関に向かうみんなに着いて行くと不意に頭になにか触れた気がして振り返る


「あ、ごめん」

『？』

「前向いてて、髪飾りズレてる」


前に向き直りミンソク君が髪飾りを慎重に直してくれる
以外にも距離が近かったのかミンソク君の息が首筋にかかって一瞬ビクリと肩が上がる


「…」

『…』

「はい、直った」

『ありがとう…』

「似合ってるよ浴衣」

『えっ』


突然の褒め言葉とあの優しい顔で笑うから首筋と同じくらい顔が熱くなる


『ミ、ミンソク君も似合ってるよ』

「そう？ありがとう」

「2人とも早く行くよー」

「おー。行こ」


先を歩くミンソク君を見ながら息をはく
浴衣マジックなのかやけに色っぽいミンソク君に今日1日心臓が持つか不安になった

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