曖昧な距離 ページ25
「…だそうです」
椅子に座ってこっちを見るミンソクヒョンを正座して見上げる俺。
ごめんヒョン、俺がヌナにおねだりしたばっかりに2人きりになるチャンスを逃してしまって…
「そう…」
「え、それだけ?」
「それだけって言われても」
「ちょっとはホッとしてる?」
「あぁ」
ホッとしたにしてはどこか浮かない顔をしている
終いにはため息までついた
「ヒョン、大丈夫?」
「うん」
「もう告白しちゃえば?」
「はぁ!?」
勢いよく動いたせいで椅子がキュッと鳴る
「だってその方が早くない?」
「いや、でも」
「誰かに持ってかれちゃうかもじゃん」
「それは嫌だけど…言うのはまだ」
うぅん、2人の気持ちを知ってるぶん俺としては早くくっ付いてほしいのに、なんでこう本人達は前に進まないんだろうか。
くそぅ、シスコンの俺が唯一許してるってのに…
「自信ないの?」
「んーまぁ」
「あんなに積極的なのに」
「えっ積極的?」
「今日のヌナのメイクのもそうだけど、俺見てて積極的だと思ってる」
「…そうなんだな」
「まさか無意識?」
「いや、意識してしてる時もあるけど…」
「無意識コワ」
なにがどうしたのかヒョンはいきなり両手で顔を覆ってあ〜っ!なんて叫んでる。
色々思い出してるのか耳が真っ赤。可愛いな〜ヒョン
「チャニョル、もう風呂入って寝ろ」
「え!いきなり!」
膝に右腕を乗せて頬杖をついたヒョンは耳を赤くしたまま未だ正座をしてる俺を見る
「はいはい行きます〜」
「…ありがとな」
足の痺れと同時に言われた声に躓きそうになる
ヒョンの体勢は変わってないけど口角が上がった表情を見てへへっと笑った
チャニョルが部屋を出るのを見送ると机に置いてあったボールペンをくるくる回す
チャニョルが言ってきてくれたおかげで、確かにホッとしたし安心した。でも不安も大きい
いつどこでAちゃんが誰かを好きになって離れてしまう事だって無いわけじゃない。
きっとあの相手はAちゃんを気に入ってるはず
身勝手な話しだけど、このまま部屋に閉じ込めてしまいたいと思うことがある。
誰かにその視線を奪われる事なくて、俺のそばに居てくれればいい
「俺って独占欲すげぇな…」
思わず苦笑いをしてボールペンを机に置いた
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min(プロフ) - ▽友菜さん コメントありがとうございます(T∀T)やる気でます〜更新頑張りますね! (2015年7月16日 10時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
友菜(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2015年7月15日 17時) (レス) id: 65b0059e5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» ミンウ君もタイプです(笑)可愛い元気系な男の子イメージです!minさんもスジュペンですか!!私もエルプで天使ペンです(*´∀`*)SMT行かれるんですね!私も月曜日参戦ですよ。楽しみましょうね! (2015年7月1日 0時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
min(プロフ) - ▽あゆさん ありがとうございますー(人;_;)ですよね、タックルかまして行くのに 笑 自分で書いててバイト先のミンウ好きです!どっかでまた出したいです 笑 (2015年6月30日 16時) (レス) id: e86157425c (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - minさん» あーー!!キュンキュンが止まりません 笑 minさん素敵な展開に感謝します(^^)身近にいたら私も玉砕覚悟で告白するのに!!ヒロインちゃんの酔っぱらい加減にも何故かときめきました!バイト先の男の子も可愛かったです。そろそろ狼になりますかねミンソク君(o´罒`o) (2015年6月29日 15時) (レス) id: 9f516f8dbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:min | 作成日時:2015年5月30日 11時