ストロベリーホーム 2

映画デー ページ22

週に1.2回全員で食べる夕食はなにより楽しい
みんな喋りたい事たくさん話して(特にチャニョル君)笑いが止まらない。
そんな今日はジュリちゃんが提案した映画デー、と言ってもジュリちゃんが観たいだからだそう


「さて、この2本どっち観ますか！」

「いかにも女の子って感じだね〜」

「だって女の子だし！」


テーブルに出された映画2本
どっちも恋愛映画で違うのは泣くかほっこりするかだ


「もっとさーSFとかさハラハラドキドキないの？」

「ハラハラドキドキするじゃんこれも！」

「まぁ観たい人は観ようよ、ジュリ」

「そうだ男に聞いたのが間違えだった、Aオンニどっちがいい？」

『うーん、泣く方かな』

「おぉ！オンニあたしもそっち」

「なんだよ聞く前に決まってんじゃん」


チャニョル君の言葉を無視してジュリちゃんはDVDをセットする。
電気を消して明るいのはテレビだけ
観たくない人今のうち〜
ジュリちゃんの声に席を立った人はいない。
グチグチ言ってたチャニョル君も結局観るんじゃない、そう思ったら笑いを堪えるのに必死だ


「おい、電気消すなよ」

「あーごめんミンソク」


キッチンにいたミンソク君がテレビの明かりを頼りに歩いてくるとカップが乗ったトレーをそっと置いてそれぞれの前に置いていく


『ありがとうミンソク君』

「ううん」


そう言うとミンソク君は空いていたあたしの隣に腰掛けた。偶然にしろ心拍数があがる
そんなあたしをテーブルを挟んだ1人席に座るチャニョル君はニヤニヤしていて、”なによ！”と口だけ動かした


『ミンソク君狭くない？』

「うん？大丈夫だよ」

『そう』


好きだと確信してから少しだけ触れる肩だけでも緊張して意識してしまう

だけどそれは始めだけで、今あたしはテレビ側に体を埋め膝を抱えて泣いている。なにこれどんだけ泣ける映画なの…
その時ミンソク君が覗き込んできて再び緊張が走った体は涙が止まる


「泣きすぎ」


あたしに聞こえるくらいの声で言ったミンソク君は持っていたティッシュであたしの涙を優しく拭いた
顔が赤くなってるのはテレビの明かりで分かるんだろうか…
ミンソク君はただ微笑むだけで気づいてるのかは分からない
あぁ、恥ずかしい！！そう思って顔を両手で覆うと、もっと泣き出したのかと思ったのかミンソク君は大量のティッシュを取り出した

違います、ミンソク君

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