ストロベリーホーム 2

鋭い親友 ページ3

合宿で必要な物を買った袋を両手に持ち歩いていると、ルーハンが疲れた歩きたくない！なんて言うから近くのカフェで休むことにした


「あー重かった」

「確かに買う物多すぎたな」


テーブルに頼んだ飲み物がきて口をつける
うん、美味い


「ミンソクはさ〜合宿以外でなんか予定あんの？」

「予定？あー合宿前にみんなで祭りに行く予定はあるけど」

「へぇー」

「ルーハンも一緒に行くか？」

「え、いいよ。ミンソクのニヤニヤした顔みたくないし」

「…なんだよそれ」

「Aちゃんもいるんでしょ？」

「まぁ、そりゃ」


ルーハンがニヤニヤして見てくるから気を紛らわす為にアメリカーノを喉に流し込む


「うそうそ、本当は用事があんの。だから楽しんできて」

「おぉ」

「最近どうなの？進展あった？」

「特に」


あの日の酔ったAちゃんにしようとしてた話は絶対にしない方がいい。
気づかれないようにゴクリと唾をのみこむ


「家に好きな人がいるのってどんな感じ？」

「どんな感じって言われても…」

「緊張とかするもん？」

「まぁ…」

「実際ミンソクも男だし、一緒にいたら手出したりしたくならない？」

「ぶっ…！」

「あるんだ」


口から垂れたコーヒーを慌ててナプキンで拭う
時々ルーハンのこうゆう鋭い質問が恐い


「なに？なんかもうしちゃった？」

「してないしてない」

「本当に？」

「あぁ」

…未遂だ。

「我慢するね〜ミンソク！」

「…」

「一緒に生活してるとお風呂上がった後とか寝てる姿とか見ちゃうわけでしょ？」

「…そうだな」

「チューとかしたくなるよな」


ルーハンさんもうやめてくれませんか、この話
図星をザクザク言われて困ります


「合宿で3日間会えないの少し寂しいでしょ」

「それは確かにあるけど」

「あるけど？」

「いない間になんかあったら嫌だなって」

「なんかって何」

「俺がいない間に怪我とか体調崩したりとか…そうゆう時そばに居れないのってなんかさぁ」

「イケメンすぎだろミンソク」

「は？」

「そうやってなにが？的な気持ちも表情もイケメンすぎるわ」

「意味分からん」

「さすが俺の親友。可愛くてカッコイイ！」

「あーもぅやめろって、そうゆうの」

「えーい」

「…つかもうそろそろ行くぞ」

「ほーい」


ニコニコしているルーハンを怪訝に見ながらアメリカーノを飲み干した

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