ストロベリーホーム 2

目覚めた猫 ページ19

うーん、うーん…暑い
それになんか周りがうるさい…まだ寝たいのに


「イーシンそれあとで送って」

「分かった」

「あたし待受にしようかな〜」

「なぁみんなで待受にしようぜ！」


みんなの声がうるさすぎる
ゆっくり瞼を開けると視界いっぱいにみんながあたしを見てて素早くみんなの手元が動いた


「おはよう〜ヌナ」

「ソファーで寝てたけど体怠くない？」

『…うぅん』


1人1人の顔を見て最後に唯一立っていたミンソク君を見た。お風呂に入ったばかりなのか頭はまだ濡れていてタオルを首にかけてる
のそのそと体を起こし目を擦ると、ちょっとした歓声が周りからあがる


『…なに』

「いや、なんでも」

『…なにニヤニヤしてんの？』

「えっそう？」

『….顔洗ってくる』

「洗うの？」


起きて普通顔洗うだろ…とゆう気持ちを疑問を突きつけてきたチャニョル君を見て2階の洗面台にノロノロ歩いて行く




ジャーっと水を出し鏡の前に立った自分を見て固まった
両頬に3本線口元の端っこはクルンと丸みのある線、そして鼻はクルクルと真っ黒く塗り潰されている


『きゃああああっ！！！』


女の子が階段を降りる姿じゃない事は分かってるけど大股なうえに大きい足音を出して1階に戻るとあたしの叫び声を聞いたみんながリビングに待ち構えていた。めっちゃ笑ってる！！


『なにこれ！！』

「あははっ！怒ってるのに恐くない」

「オンニかーわーいーいー」

『誰！？やったの！』

「ヌナヌナ、シャーッ！て言ってみて」

『ちょっと本当なに！誰！？』


みんな手を叩いたり笑いすぎて出た涙を拭いたり、ミンソク君なんて肩を震わせお腹抱えながらソファーに蹲ってる。
あたしの顔は見事な猫顔の落書きをされていた


「Aちゃん可愛いよ？」

『今オンニ言われても嬉しくない！』

「ヌナ〜ニャーって、ニャーて」

『ちゃんと言いなさい。誰、やったの』


いつもより低い声で言うと本気で怒ってると悟ったのかピタリと笑いが止まり一斉にイーシン君に人差し指が向けられる


『…イーシン？』

「ヒョンの事呼び捨てした…」

「しっ！チャニョル」

「や、あのっごめんなさい。でもそれアイライナーだからすぐ落ちるからぁ」

『アイライナー、どれ？貸して』


差し出したアイライナーを奪い取ると蓋を取り先端をイーシン君に向ける


「…ヌナ？」

『覚悟しなさい。イーシン』


そのままイーシン君に襲いかかると叫び声が近所に聞こえるくらいに響いた

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