ストロベリーホーム 2

小さなライバル ページ16

合宿最終日
朝2.3時間の運動を終えてお世話になった部屋やグランドの整備や片付けをそれぞれ班に別れて掃除をする。俺達は窓拭き係り


「そうえばさ」

「ん？」

「昨日チャニョルから何時に電話きたの？」

「あぁ22時半過ぎだったかな…今から迎えに行くって電話あった」

「そうなんだ。んでなんかあったって？」

「家着いてからまた電話あって聞いたけど、特になんもなさそうだって」

「へーなら良かったじゃん」

「まぁ…」

「なんだよ、あんなにギャンギャン言ってたくせにそのすました感じ」

「すましてねぇーし」


隣で窓にスプレーを吹きかけるルーハンを見て一緒に窓拭きをやってたテジョンがいきなりケタケタ笑いだす


「笑ってないで掃除しろってテジョン」

「だってミンソクコーチの彼女！」

「はぁ？」


テギョンが指差す窓を見るとルーハンがデカデカとスプレーでAちゃんの名前を書いて”よし！”なんて言ってにんまりしてる


「ばか！ルーハンなにして！！」

「えー消しちゃうの？」

「当たり前だろ！」

「ミンソクコーチ、Aヌナと離れて寂しかったんでしょ？」

「誰がそんなこと言ったよ」

「ルーハンコーチ」


ギンッと音がしそうなくらいルーハンを睨む。
だけどルーハンには効果がないみたいでテジョンと一緒になー？なんて言ってやがる


「てか彼女じゃないって何回言えばいんだよ」

「本当？本当に彼女じゃないの？」

「あぁ」

「そうなんだ！」


やけにテジョンの目がキラキラしていて、これでもかってくらい笑顔が眩しい


「…なんだよテジョン」

「あれ、ミンソク知らないの？テジョンAちゃん好きなんだって」

「…は？」

「あの試合の日AちゃんにPK褒められただろ？あれから好きみたいだよ」

「ルーハンコーチ言わないでよ！」

「いや…ちょっと待て。本当に言ってんの？」

「ミンソクコーチ！Aヌナ今度いつ来るかな？」

…そうえばいつの間にヌナ呼び

「また試合あるからミンソクコーチ連れてきて！」

「…嫌」

「ぶふっ…我慢しろルゥ、笑うなルゥ」

「なんで！コーチ彼氏じゃないんでしょ！」

「嫌だ！手動かせテジョン」

「ケチケチケチ！」

「…」

「わ！ミンソクコーチシカトした」

「あーだめ、もうだめ…ぶっだはははは！！」


小学生にまで好かれるってなんなの？
絶対合わせないからなテジョン！ベタベタ引っ付くの分かってんだからな！

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