ストロベリーホーム 2

あたしの落ち着く場所 ページ14

「ご馳走様でした〜」


どうにか乗り越えた。頑張ったあたし！
2軒目に行く話がちらほら出てたから流される前に帰らなきゃ


「まだ時間ある〜？もう1件行かない？」

「えーどうする？」

「どうしましょうか」

「行こうよ行こうよ」

『あっあの…あたし帰ります』

「あぁAちゃんとこ心配するんだっけ」

「なに？親？」

「違う違う。Aちゃん家ルームシェアしててさ、みんな心配性らしいよ」

「それ男もいるの？」

『はい』

「ね、それってさ男女がひとつ屋根の下にいるわけじゃん？なんかあんの？やっぱり」

「そうだよな〜」


名前もすっかり思い出せない男がニヤニヤしてる姿に眉間にしわを寄せる
確かにみんなが気になる1番はそうゆう事って分かってはいるけど、ミンソク君イーシン君チャニョル君を知ってるあたしにとって彼らのその顔は嫌な感じ


『なんにもありません』

「え？なに怒ったの？えー本気にしないでよ」

『…サラさんあたし帰りますね、今日はありがとうございました』

「あっうん、…気をつけてね」


頭を下げて早足で駅に向かう。
途中で冗談通じないとか引くって声も聞こえたけど無視して歩き出した




「お待たせーあれ、Aさんは？」

「帰った」

「まじで！？番号聞いてないし！」

「お前あの子がいいの？冗談言っても通じねーのに」

「どうせお前らが気に触る事言ったんだろ？あーあ」

「番号、教えましょうか？」

「えっ本当に？」

「はいAさんにはあたしから言いますから」

「やった！ありがとナリちゃん」

「いいえ〜Aさんともっと仲良くなれるといいですね」

「へへっありがとう」






電車に乗る前に携帯を取り出しチャニョル君に電話をする


《ヌナ！終わった！？》

『うん終わったよ』

《じゃあ今から向かう》

『うん』

《周り男いないよね》

『いないよ〜置いてきたくらい』

《ははっさすがヌナ》

『あっ電車来るから』

《じゃあ駅でね》


電話を切ってホッと息をつく
チャニョル君と話してやっと落ち着いた気がする
腕時計を見ると22時半を回っていた。ミンソク君はもう寝てるだろうか…

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