ストロベリーホーム 2

食事会 ページ12

仕事終わりのサラさんを含め4人で目的のご飯屋さんに向かう
4人の中にナリちゃんがいて正直あの番号を渡した話以来その事に一切触れてないから、結局メールがこなかったって解釈していいのか分からない…
ミンソク君にも聞けないままだ。


「こんにちはー」

「おぉー待ってました」

「座って座って」


先に席に着いていた男性陣を見渡す
22〜30歳イケメン。確かにジャンルは違えどそうかもしれない
早速飲み物が来たと同時に自己紹介をして食事会か始まった


「Aさんこうゆうの初めて？」

『えっ、あー初めてじゃないですけど苦手で』

「苦手なのに来たんだ？」

『数合わせみたいなもんですから』


目の前に居た…確か名前はキム テウン君はにっこり笑う姿が印象的
イーシン君の柔らかさとチャニョル君の活発さがあって2人を足して割った感じ


「僕も数合わせだから同じですね」

『そうなの？』

「はい、でも今日来て良かったです」


笑顔を見せたテウン君はお気に入りの女の子を見つけたみたいだ
年齢が23歳と2歳しか変わらないけど、笑う姿を見ると弟みたいで可愛らしい





ブーブーと鞄の中で携帯が鳴る
始めは放っておいた携帯もとうとう4回目になった時なにかあったのかもしれないと鞄から出した
ディスプレイにはミンソク君の着信で埋め尽くされている


『ごめん、ちょっと急用みたい』


席を立って外に出るとミンソク君に電話をかける
1回のコールですぐに出た


『もしもし？ミンソク君？』

《食事会ってなに》

『え！なんで知っ…あぁチャニョル君…』

《お酒呑んでも一杯だけだよ》

『分かってるよ〜チャニョル君にも言われたもん』

《帰りはチャニョルに駅まで迎えに来てもらうんだよね？電話するんだよ？》

『分かってるぅ！』

《本当に…なんで俺がいない時に…》

『ミンソク君そんな心配することないよ』

《…俺の心配はチャニョルとは違う》

『え？』

《誘われても着いて行っちゃダメだからね》

『ないないない』


その時耳に当ててた携帯がスッと抜かれて振り返る


「いつまで電話してるの？」

『…テウン君、あの』

「Aさんと喋る時間なくなるから戻って来てよ」

《…Aちゃん？…誰？》

『ごめんミンソク君…また掛け直すね』

「はい、終わり」


テウン君はにっこり笑って画面の赤いボタンを押すとミンソク君の名前がパッと消えた

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