ストロベリーホーム 2

心配性なチャニョル ページ11

鏡の前で服装をチェックする
もちろん気合いを入れて行く訳じゃないからシンプルなパンツスタイル
一度長い息をはいて鞄を肩にかけると部屋を出た


『じゃあ行ってくるね』

「あー行ってらっしゃい」

「えっヌナ出かけるの？」


リビングにいたチャニョル君とヨンジオンニ
チャニョルは掛時計を見て驚いたようにあたしを見る


『うん、ご飯食べに』

「男の子と」

『オンニ！』

「なにそれ聞いてない！」

『言ってないもん』

「ヌナ、ちょっとちゃんと説明して」

『なんで！てかもう行かなきゃいけないから』

「待ってヌナ」

「本当シスコン」


チャニョル君を無視して玄関で靴を履いていると背後からドタバタと足音が近づいてきたチャニョル君はあたしの隣で靴を履き出した


『なにしてんの』

「もう行くんでしょ？まだちゃんと聞いてないから一緒に行く」

『はぁ！？』

「じゃあどこで食べるの？」

『職場の最寄駅近く』

「駅まで送る」

『いや…』

「こんな時間だし」


固まってるあたしをよそにチャニョル君は靴のつま先を数回叩くと玄関のドアを開けた
本当に一緒に行くらしい…半ば諦めて立ち上がると家を出た


『そんな心配しなくても…あたし正直嫌だし』

「断ればよかったじゃん」

『断ったよ？だけどそうもいかなくて…』

「ヌナ服装シンプルにしてるけど、そうゆうの逆効果だからね」

『えっ、そうなの？』

「ほらそうゆうの分かってない！ガツガツした子がいれば逆にヌナみたいな人は目立つし感じもいい」

『はぁ』

「あとお酒はダメだから」

『…それは承知してます』


ジュリちゃんのお祝いをした次の日、ミンソク君が酔ったあたしをベッドまで送ってくれたことを聞いた。
それからお酒に関しては意識してるつもり


『にしてもさ〜チャニョル君心配しすぎだよ、あたし25だよ？』

「歳は関係ない」

『もぅ』

「終わったら電話して？迎え行くから」

『えぇ、そこまで？』

「変な男がヌナ連れてかないように！」

『いやいやそんな』

「そうゆう自分はないって言う危機感ないのもダメ！」

『チャニョル君が怖い』

「そりゃ本気で言ってるもん」


駅に着いてムスッとしてるチャニョル君を見上げる


『じゃ、じゃあ』

「連絡ね必ず」

『はい…』

「ヌナ」

『ん？』

「ヨンジヌナも言ってたけど俺シスコンだからヌナに対してうるさいからね？」


ムスッとしながら堂々と宣言されても。そっかチャニョル君はシスコンなんだね…

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