ミンソク先生に騙されません４

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「…えっ」

俺が玉砕したって話をしたら
ホシ先輩はあんぐりと口を開けた


「チケット渡してくれたりしたのに」


「無駄骨っていうか、ごめんね、先輩」




A先輩と同じクラスのホシ先輩には
いろいろ協力してもらってた
先輩が数学の補習を取ってるってこともホシ先輩に聞いて知ったし

「ほんと、ごめん」


「いや、いやいやいや！謝ることじゃないっしょ」

隣でジョンインも小さく頷く
ミンソク先生とのことは黙っててって約束
今んとこ守ってくれてる

「えーでも、まじ？俺ぜったいお前うまくいったと思ってたのに。そっか、フラれたんか、」

「やめて先輩、傷口えぐんないで」

「あっ ごめん」

…あー
まじ惨め

「俺さ、友達がAのこと好きとか暴露してきてさ、それ協力できないって言ってたんだよ」

「え」

友達、って

「スングァン先輩？」って先にジョンインが聞くと
「そーそー！」ってホシ先輩。

あの人か
へえ、先輩のこと好きだったんだ

「でも俺先にセフンの協力引き受けたからさ！」って胸を張るホシ先輩に、申し訳なくてしょうがないわ

もう一回謝ろうとしたら、「実はさ」ってホシ先輩が
音量を思い切り下げた

「お前がAと上手くいったって思う理由があってね？」

理由？

「こないだ掃除の時に、Aの机からやばいもんでてきたの」

「やばいもん？なに？」

「殴り書きで、調子乗んなブス！って……」




……え

「めっちゃこわくね？？？」

「紙ってこと？」ってジョンイン

「そそそ！赤いマジックみたいのでさー、」

「それ先輩どーしたの？」

「いや俺めっちゃこわくてさー。思わず捨てた。ふつーに見なかったことにして」

…調子乗んな、ブスって、、

「イジメられてんの？Aセンパイ」

「いや、今までそんなのぜんっぜんなかったよ？たぶん、俺が知ってる限り…」

「先輩がイジメられるとかありえないでしょ」

「うん、だからさ、俺思ったの。よくダンス部覗き来てるお前のファンが僻んでんのかなーって」

…え、まさか

「だってさ、調子乗んなの他にさ、」

「男好きとかって書いてあったから」







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