１−２２ ページ29
.
「でもあれからもうすぐ2年経って、」
「先生が本当にこんな風に突然、来てくれるなんて思ってなかったからわたし、びっくりして、、」
こうやって話してる今だって、
今この時間が夢なんじゃないかって思う
「俺も」
「…え？」
俺も…って、
え、？待って ミンソク先生なんで、
そういえばなんでここに、、
「先生、もしかして普通にお客さんだったの？ 、、今日もそれで…」
「違うよ。俺この店来たの今日で3回目だし」
「ねえ、今ってお前ひとりだけ？」
「他にお客さんいないの？」ってミンソク先生がカウンターの外に出て店内を見渡してる
「今、先生だけ…」
あ、ヒチョルさん、、！すぐ戻って来るって言って…
咄嗟に時計に目を向けると、後ろで小さな笑い声
「貸し切りじゃん」
「え、あ、うん」
「お前のこと貸してって言っただけなのに」
「……え？」
「あの店長、おっかないけど面白いね」って先生が笑うから
頭の中がハテナでいっぱい
「ちょっとこっち来て」
「？」
「ここ座って」
”こっち来て”
”鞄そこ置いて”
昔をぼんやり思い出しながら
先生に言われた通り、さっきまで自分が座ってた席に腰を下ろした
”今日のテスト何点だった？”
”よく頑張ったじゃん”
ドキドキする、、すぐ隣にいるミンソク先生に
すごく すごくすごく
先生…ちょっと雰囲気かわったかも
こんな言い方したら変だけど大人っぽくなった、っていうか…
「ねえ、A」
そおっと盗み見してた先生の横顔がぱっと動いて
ぱちっと目が合ったから慌てて前を向き直す
「ちゃんと学校行ってる？」
、、、え？
「…行ってる、けど、、」
「楽しい？」
……え
「友達は？」
「サークルは？バイトは？」
なんで、
「仲良い子できた？」
「…先生、」
「なに？」
「なんでそんな、こわい顔してるの…？」
「………」
真顔で口を結ぶ先生が、じっとわたしを見る
その目が…やっぱりすごく、こわい
「お前は、なんで未成年のくせに酒なんか飲んでんの？」
「……え、、？」
「今日お前のこと借りたのは、迎えに来たんじゃないよ」
「説教しに来たの。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2021人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - はじめまして！このお話、続きは書かないんですか？面白いので是非読みたいです！ (2019年1月31日 22時) (
レス) id: cfdc0cc64e (このIDを非表示/違反報告)
RiRi29159720(プロフ) - 全部の苺大福さんの作品を久しぶりに読み返したんですが、やっぱりミンソク先生が一番好きです (2018年11月19日 0時) (レス) id: 623636caf3 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はじめまして！ミンソク先生策士すぎます〜！スングァンにはごめんねって感じですけれど先生の一枚も二枚も上手なスタイルにキュンキュンしてしまいます(*´∀`)♪ (2018年6月13日 12時) (レス) id: 6aedd05e07 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - はじめまして。ちょっと気になって読み始めたらどはまりし、ここまで読みきりました。いろいろ思ったことはあるんですけど、何て言うか難しいですね！人の心って……先生に振り回されながら読んでました。とても面白かったです！久しぶりにどつぼな作品に出会えました！ (2018年6月4日 12時) (レス) id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - どうしてもミンソク先生に会いたくなってまた読みに来てしまいました！本当に苺大福さんのお話大好きです♪ (2018年5月27日 0時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2017年8月17日 10時
