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頭の中が、真っ白って
たぶん今みたいなこと言うんだと思う



「いま、ひとり?」


こんなとこにミンソク先生がいるわけないのに
ミンソク先生と同じ顔してて
同じ声してて



「店の人は?」





先生?って聞いたらうんって言って
Aって呼んだ






「お客さんもいないの?」




そんなの絶対
ありえないのに








「ねえ、」



とん、って肩に触れられて
びっくりして勢いよく払った






払われた手は 行き場を失って
くしゃって宙を握る




「……Aがなにも答えないから」



……そんなの




ドクドクと体の中の血が勢いよく熱くなるのを感じて



「そんなの、当たり前じゃん、、」

「こんな、こんな突然、」



言葉が上手に出てこない



「突然、出てきて、それで、」


「久しぶり、なんて…っ、」

「そんなっ





……っ







突然そっと両頬を包まれて
息が、止まる








身動きとれなくなったわたしの瞳を捕まえるように
じっと視線がぶつかった その目は

おでこから顎先
右目
左目
ほっぺ



ぜんぶをゆっくり確認するように動いて





「化粧してる」




ふわっと優しく弧を描いた





「大人になってる」って 柔らかく微笑むその瞳が
あまりにも優しくて 薄い膜が光ってて







「……ほんとに…、」




「ほんとに、ミンソク先生なの……?」





こらえきれなくなった涙と嗚咽が





「うん。ほんとにそうだよ」








壊れたおもちゃみたいに止まらなかった









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なつみ(プロフ) - はじめまして!このお話、続きは書かないんですか?面白いので是非読みたいです! (2019年1月31日 22時) (レス) id: cfdc0cc64e (このIDを非表示/違反報告)
RiRi29159720(プロフ) - 全部の苺大福さんの作品を久しぶりに読み返したんですが、やっぱりミンソク先生が一番好きです (2018年11月19日 0時) (レス) id: 623636caf3 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - はじめまして!ミンソク先生策士すぎます〜!スングァンにはごめんねって感じですけれど先生の一枚も二枚も上手なスタイルにキュンキュンしてしまいます(*´∀`)♪ (2018年6月13日 12時) (レス) id: 6aedd05e07 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - はじめまして。ちょっと気になって読み始めたらどはまりし、ここまで読みきりました。いろいろ思ったことはあるんですけど、何て言うか難しいですね!人の心って……先生に振り回されながら読んでました。とても面白かったです!久しぶりにどつぼな作品に出会えました! (2018年6月4日 12時) (レス) id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - どうしてもミンソク先生に会いたくなってまた読みに来てしまいました!本当に苺大福さんのお話大好きです♪ (2018年5月27日 0時) (レス) id: 0f050d23ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺大福 | 作成日時:2017年8月17日 10時

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