ミンソク先生に騙されません４

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”あいつのこと変に嫌がらせしてるやつが、”
”写真送ったんだよ 匿名で”



俺のせいだ
…いや、違うけど

でも、俺のせいだ


水を落とした犯人はパクボラだって
もっと早くミンソクにでもジョンデにでも言ってれば


“先生、って呼ぶとちょっとドキドキするよ”
“ミンソク先生と一緒にいるみたいな気持ちになるよ”


言ってれば、すくなくとも
こんな未来は避けられた



高校を卒業して大学に入学して
こうやって季節が巡って
俺はA先輩の隣にいられなかったと思うけど
A先輩と気軽に話せる仲になんて一生なれなかったと思うけど
でも、A先輩は、
現れるはずのない人をいつまでも待ち続けることなんてなかったんだ






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“誰のこと待ってるんですか？”




・・・あーあ
今日も言えなかった
はっきり教えてあげようって思ってるのに…

待っても、無駄なんだよって
ミンソク先生は もう来ないよって
この一言が、言えないんだよなあ









・・・あの日、俺は
英語の授業中に突然呼び出された



廊下に出て、そこにいたミンソク先生を見て
ものすごく驚いたのを覚えてる

ミンソク先生は目が合うと
「よお」って、手をひらひら小さく振った



「呼び出してごめんね」って謝られたって
何が何だかわかんない俺に

「あのね、ちょっと」

「内緒話があってさ」ってそう言って
それで、ほんのちょっと笑った








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