ミンソク先生に騙されません４

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殴ってでも止めなきゃって
あいつを先輩から離さなきゃって


階段を駆け下りて1階の昇降口に向かって走ってる途中


信じられないものが
視界に飛び込んできた



瞬間にして
体が凍りつく


切れた息だけが
取り残されたように弾んで




「A！！！」






遠くの方で聞こえる
ミンソク先生の声

遠くの方で見える
うずくまった先輩に先生が駆け寄る後ろ姿








はあ、はあ、はあ、








”でも、どーすんだろうな。”
”もしあれが忠告でさ、”



”もっと嫌がらせが悪化したり、して”





嫌がらせ、、って
レベル………？これが？？？



……先輩、、
まさか、まさか本当にこんな


ティロロロロって間抜けな音が鳴って
意識が戻された

…電話？
ジョンイン、？


「もしもし、どうしよう…、今さ
『犯人捕まえた』


……え？

「え？は？え、なに？」

『だから、捕まえたってば。先輩いじめてる犯人』

「…うそ」

『理科室で捕獲してるから、戻ってきて』




びしょ濡れのA先輩の姿に後ろ髪引かれたりしたけど
俺はすぐに、来た道を全速で走って戻った




誰だ
誰だ誰だ誰だ

誰だろうと
とにかくぶっ飛ばす
絶対許さない




息を切らして着いた理科室には、
気怠そうに机の上であぐらをかくジョンインと、
それと、



それと、




……え？







ジョンインに目配せすると やっぱり
「これ、犯人」って返ってきた









”だからたまに、”


”猛烈に引いてた”









「……あんた達2年でしょ？」









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”オタク出た〜、怖すぎ、って”









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「ジョンデ先生には、言わないで」









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