１ー７ ページ17
.
ーーーーーーーーー
ベンチに座って電話を待ってると
隣に先生が座る気配
「あれ、車は？」
くるって隣に顔を向けると
予想外の人でびっくりして言葉を飲んだ
「お疲れ様です」
去年わたしを追いかけて入学してきた子
本人はそんなんじゃないって言ってたけど
「…びっくりしたじゃん」
「誰のこと待ってるんですか？」
「え、いや別に。友だち」
「さっきドギョンス教授の部屋から一緒に出て来ましたよね」
びっくりして隣を見ても
しれっとしてこっちを見向きもしない
「ちょっと。大学入ってまでずっと見てないでよ」
「心配なんです」
「もう高校生じゃないんだから」
「付き合ってるんですか？」
「わたしの話聞いてる？」
「教授と。」
オセフンがこんなに生意気で頑固だってことは
卒業して初めて知った
「付き合ってないよ」
「…………」
返事がない代わりに
萎れた落ち葉をスニーカーで蹴る音
「いつから付き合ってるんですか？」
「……付き合ってないってば」
「A先輩は嘘つきだから、」
「信じません」
、、嘘つき…か、
返す言葉が見つかんないや
「でも、本当だもん」
膝の上でスマホが震える
画面に表示された文字
あ！！！
慌ててひっくり返した
、、、見られた、かな
チラッて隣を盗み見たら、オセフンの視線は
裏返ったスマホに向かってた
「たしかにちょっと、」
「似てるかなぁって思わなくもないですけど、」
……っ
見られたってわかって、カァーっと顔が熱くなる
「引くなら引いていいから」
裏返したままのスマホを持ってぱっと立ち上がった
わたしの気持ちなんて
誰かにわかってほしいなんて思ってないし
「じゃあ
「引かないですよ」
足枷になる
オセフンの言葉
「ただ、何もできない自分が情けないだけで」
なに言ってんの
「別にわたし、セフンくんに
「俺はA先輩を託されてるんです。」
……え？
震える足で、振り返る
座るオセフンを見下ろすと
徐々に焦点が合った
秘密を閉じ込めた哀しげな瞳に
「……どうゆう意味、、？」
息が、苦しい
「ねえ、A先輩」
「誰のこと、待ってるんですか…？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1784人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユチャミ(プロフ) - ミンソク先生楽しく読ませていただきました！！よければパスワードを教えてください。 (2017年12月1日 18時) (
レス) id: 9676182ca3 (このIDを非表示/違反報告)
あり - こんにちは！いつも更新楽しみにウラツクひらいてますwwwミンソク先生にパスワードがっ！？よければ教えてください(^-^) (2017年9月22日 18時) (レス) id: b05f98da91 (このIDを非表示/違反報告)
garden(プロフ) - いつも更新を楽しみにしております！続きも読ませていただきたいのですがパスワードが必要とあります。教えていただければ嬉しいです。よろしくお願い致します (2017年9月22日 18時) (レス) id: 36c9cfa7c8 (このIDを非表示/違反報告)
beat0815(プロフ) - いつも大好きで読ませていただいです！！これでシウミンみるたびにキュンキュンします。続きも読ませていただきたいのですが、パスワードどのようにしたら読ませていただけますか？すいません。 (2017年9月22日 14時) (レス) id: 6476ccf43e (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - いつもキュンキュン読ませていただいてます！！先生最高です！！！続きも読ませねいただきたいのですがパスワードが、、どのようにしたら読ませていただけますか？ (2017年9月22日 12時) (レス) id: a7e3b077a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2017年7月17日 16時
