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「来るなって言えば来ると思ってさ」
がくんと、肩から力が抜け落ちる
だ、騙された…
「でもお前が今日来るまでちょっとヒヤヒヤしてたんだよー？」
「5分前には準備できてるようにって昨日言ったのになあ」
わたし、ミンソク先生に騙されたんだ
「それにしても、まだまだお子ちゃまだねえ。ちょーっと煽ったら言うこと聞いてくれてさ〜」
「だいたい3年のこの時期に補講サボったからって、すぐに退学にするわけないだろー？」
かあっと顔が熱くなる
「おかげで助かったよ。今回すっぽかされたら、いよいよジョンデに事情聴取されるとこだったからさ」
自分がカッコ悪すぎて
悔しくて、どうにかなりそう
「そんな顔すんなって。」
きっと睨んでたら、ミンソク先生が立ち上がる
近づいてくるのが嫌で、一歩ずつ後ずさると、かかとがドアにくっついた
もう、これ以上逃げられない
「騙してごめんね」って頭に伸びてきた手を
思い切り払いのけた
「……ほんとにサイテー」
自分の声が震えているのがまた、惨めさを際立たせる
「こんなことで泣くなってばー」
！！！
「泣いてないし！！あんたなんて大っ嫌い！」
「本当に嫌い、死ぬほど嫌い」って睨みつけたら
ミンソク先生の表情が
一瞬、ふっと穏やかになった気がした
「俺は嫌いじゃないよ。」
・・・・・・え？
「だからね、」
「お前が卒業するのが一番困るって言ったのも、嘘だよ」
全身をすごい勢いで駆け巡ってた血液の流れが
瞬間にして止まったんじゃんじゃないか
そう思うくらいだった
この、衝撃は
「ねえ、」
「今日ここに来たってことは、俺のことどうしても困らせたかったんでしょ？」
「俺に負けたくなかったんでしょ？」
先生の動く唇がスローモーションみたいに見えて
「だから告白したんだもんね？」
先生の言葉は、
ゆっくり、柔らかく脳に響く
「残念だけど俺は、処分受けんのも変な噂流れんのも、なんもこわくない。なんも困んない。」
「それを踏まえて、ココを使って、」
頭を、指でトントン突つかれる
「頑張って俺のこと困らせてごらん Aさん」
ニコッと笑うミンソク先生の瞳に
「そしたらご褒美として、先生が何でも言うこと聞いてあげるよ」
気づけば釘付けになっていた
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さらんへしうちゃん - 面白すぎて何度も読み返してます笑笑流石としか言いようがありません！ (2021年11月18日 0時) (
レス) id: 1309f36fa1 (このIDを非表示/違反報告)
ねこたん(プロフ) - コメント失礼します！！応援します✨ (2021年11月13日 15時) (レス) @page18 id: d1f46be94a (このIDを非表示/違反報告)
ミリ(プロフ) - とっても面白いです！4のパスワード教えて下さい！ (2017年9月22日 17時) (レス) id: 73c423fce5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 初めまして！とっても面白いですし、ハラハラドキドキします！ミンソク先生のギョンスなのですか？(・・?) (2017年7月6日 11時) (レス) id: d6b88236ef (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - 砂糖さん» いつもありがとうございます〜！！！ほんとですか？？甘さ控えめのミンソク先生が続くかもしれませんが、一緒に夏を乗り越えてもらえたらうれしいです・・！(笑) (2017年7月6日 0時) (レス) id: 9becb7d217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2017年6月20日 17時
