２８−４ ページ9
.
「でもいまあっさり断ってたね〜」
「こーゆうのがちょいちょいあるから、ユキは踏み切れない、遊ばれてるのかもって。」
…遊ぶ？ジョンデが？
パタンとファイルを閉じた先輩が大きくため息をつく
「嫌な男だな。こいつ」
そんなことしない。
ジョンデはそんな、
「ジョンデはそんな人じゃない」
思わせぶりなんて…しない。
「ジョンデよりいい人なんていないもん」
「ああそう」
「そうだよ」
ジョンデは誠実で、優しいって理由だけでお酒飲みに付き合ったりしない
できない約束はしない
一緒にいて楽しいから2人で飲みに行ったんだ
もっと親しくなりたいから毎週会う約束をしたんだ
「じゃあユキの勘違いってことだろーな。」
ファイルを置いた先輩が隣から立ち上がって移動した
動画の再生を止めて、広げた資料をまとめながら話し続ける
「ユキはジョンデが好き。ジョンデもユキが好き。くっつければいいだろ？」
それは……
「だって両想いなんだから。こんないいやついないんだから。」
………両想い、、
「そーゆうことだろ？なあ、
「シウミンちょっと待ってよ」
わたしに目を向けたシウミン先輩の言葉をタオが遮った
「Aだいじょーぶ…？」
え、、
「あ、えっと…」
「外で休んでおいでよ。ね？」
心配そうなタオが覗き込んでくる
「すぐ、戻るね」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 631人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん(プロフ) - もう何回読んだかわかりません（ ; ; ）苺大福さんのお話本当に深くて大好きです！他のお話もリピしてます 笑笑これからもよろしくお願いします＾＾ (2018年1月15日 18時) (
レス) id: 8a67d211b3 (このIDを非表示/違反報告)
RORO - 私、今まで結構沢山読んでいるんですが、これが一番好きになりました！ (2017年11月24日 6時) (レス) id: bc37020fbb (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 切なくて素敵なお話でした…。ありがとうございました。 (2017年8月16日 0時) (レス) id: a9e60dd8f4 (このIDを非表示/違反報告)
lapislazulifl(プロフ) - こんなに綺麗に物語を描ける人は中々いないと思います。伏線も最後に回収されて、何度も読み返したくなりその度にうるるっときてしまいました。素敵な話に出会えて幸せです。本当にありがとうございます。 (2017年7月24日 3時) (レス) id: fd19591df6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんす(プロフ) - 大好きです。 (2017年4月27日 0時) (レス) id: 256335f560 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2017年3月14日 22時
