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「ねえ、次の休暇さ、俺も久しぶりに人間界行きたいなあって思ってるんだけどさ、」
「一緒に行こうよ、シウミン」
「ね？」
「…うん。いいよ」
「Aさんにも挨拶しようよ。久しぶりーって！俺会ったことないけどさ。ははっ」
「そうだなー」
「俺のことちゃんと紹介してくれよ？」
「んー。いいよ」
………いいよ？
なんだよ、それ
「……どうやって紹介すんだよ」
「・・・・・・・」
「向こうは何も覚えてないのに、どうやって会いに行くんだよ」
なんとか言えよ
ばか
「ねえ、なんで記憶消しちゃったの…？」
そっちで楽しく過ごす彼女は
お前のこと何にも覚えてないんだよ
せっかく…せっかくお前のこと大好きだったのに
それも全部忘れてるんだよ
お前が最後にしたキスも、全部…。
Aの記憶は
シウミンが消した
「シウミン、実は」
言ってどうなるのかなんて
そんなのもうなんでもいいよ
「Aさんさ精霊になりたいって思ってたんだよ」
口が軽いやつってレイに怒られるかもしれない
でも別に俺、口止めされてないし
「正確にそうだって断言はできないけど、でも、きっとそうなんだよ。」
「精霊になれるってことレイに聞いて、それでその答えをお前のとこに伝えに行ったんだ、あの最後の日」
「なあ、考えてみろよ」
「大好きな幼馴染がいるなら、普通そんな決断するかな？」
ただ、何も知らないで毎日ここに来るこいつに
少しでも何か報われる事実を教えてやりたい
「俺思うんだけど」
報われるのかどうか
わかんないけど
「Aさんって幼馴染よりお前のことが、
「ルハン」
「知ってるよ」
「俺」
………え？
「知ってるって、なんで…」
「レイにもらったんだ」
「…もらった？」
「Aの雪の花」
雪の……花
「あいつがサタンの小瓶返してすぐに。」
「…うそだろ？」
“シウミンが自分で決めたことだから”
レイは、、だからあんなこと…
え、それなら
それならシウミンは、
全部知ってて……
知っててそのまま…
「………なんで
「ルハン」
「頼むから、1人にしてってば」
「今からA、デートなんだよ。」
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ゆん(プロフ) - もう何回読んだかわかりません（ ; ; ）苺大福さんのお話本当に深くて大好きです！他のお話もリピしてます 笑笑これからもよろしくお願いします＾＾ (2018年1月15日 18時) (
レス) id: 8a67d211b3 (このIDを非表示/違反報告)
RORO - 私、今まで結構沢山読んでいるんですが、これが一番好きになりました！ (2017年11月24日 6時) (レス) id: bc37020fbb (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 切なくて素敵なお話でした…。ありがとうございました。 (2017年8月16日 0時) (レス) id: a9e60dd8f4 (このIDを非表示/違反報告)
lapislazulifl(プロフ) - こんなに綺麗に物語を描ける人は中々いないと思います。伏線も最後に回収されて、何度も読み返したくなりその度にうるるっときてしまいました。素敵な話に出会えて幸せです。本当にありがとうございます。 (2017年7月24日 3時) (レス) id: fd19591df6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんす(プロフ) - 大好きです。 (2017年4月27日 0時) (レス) id: 256335f560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2017年3月14日 22時
