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「うわ、なんだお前、息切れして」
「先輩なんで戻ってこないの？仕事？」
「ん？あーー、んー。まあ、ちょっとな。」
急いでファイルを閉じる
Aの資料を見てたなんて不審がられたら困る
だいたい何でこいつ1人でいるんだよ
「タオと一緒にいろって俺言ったよな？」
「だってタオがセフンのとこ行っちゃったからー」
っち、あーーもう
Aを1人にするなよ
「…あいつはーったく、しょうがないなー」
「ねえねえ先輩！わたしね！
「A、」
確認、
「なんか腹減ったな〜〜」
してみよう、と思った
「先輩お腹減ったの？」
「うん。ねー俺あれ食べたいなぁーー」
「えー、今ー？」って嫌そうな顔するA
「だって今仕事終わって疲れてんだもん。」
「ねー、Aお願い、ちょっと買ってきてよ」
って言うと、「んー。わかった！」って了承してくれた
「それならお店閉まっちゃう前に行かないと」
「悪いなぁ。その代わり向こうでゆっくりしてきていいから」
「たくさんは買えないからね！行ってきまーす」
「ん〜気をつけてなー」
…よし。
どんなに早くてもAの足なら1時間はかかる
キムジョンデのデータを再出力するには、充分すぎる時間だ
底知れない後悔の念に駆られたのは
ここからわずか10分後
幼馴染の項目が追加されたキムジョンデの資料に目を通して
そのままそれをゴミ箱に捨てた
ユキとジョンデはもううまくいったんだ
165番の仕事はもう終わったんだ
数値も振り切れんばかりに上昇してた。
よかったよ、ほんとに。
今さらこんなの見つけたって、だからなんだって話じゃん。
ほら、
片付いた仕事を蒸し返すなんてめんどくさいしさ
あいつらも絶対 えーって言うよ
だるそうな顔して、絶対そう言う
いいよいいよ、俺もだるい
これはただ、確認しただけだから
ちらっと、開いたままだったAの資料に目が止まる
幼馴染：キムジョンデ
…………あいつは、
あいつは、Aは、
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ゆん(プロフ) - もう何回読んだかわかりません（ ; ; ）苺大福さんのお話本当に深くて大好きです！他のお話もリピしてます 笑笑これからもよろしくお願いします＾＾ (2018年1月15日 18時) (
レス) id: 8a67d211b3 (このIDを非表示/違反報告)
RORO - 私、今まで結構沢山読んでいるんですが、これが一番好きになりました！ (2017年11月24日 6時) (レス) id: bc37020fbb (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 切なくて素敵なお話でした…。ありがとうございました。 (2017年8月16日 0時) (レス) id: a9e60dd8f4 (このIDを非表示/違反報告)
lapislazulifl(プロフ) - こんなに綺麗に物語を描ける人は中々いないと思います。伏線も最後に回収されて、何度も読み返したくなりその度にうるるっときてしまいました。素敵な話に出会えて幸せです。本当にありがとうございます。 (2017年7月24日 3時) (レス) id: fd19591df6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんす(プロフ) - 大好きです。 (2017年4月27日 0時) (レス) id: 256335f560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2017年3月14日 22時
