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「性格はどうなの?見た目より中身でしょー」

「性格は…んーと、」

『共感野郎』

「社交的って感じ?よくしゃべるし、盛り上げ役。ムードメーカー。」

うん。こんな感じだなあ

「……」

ん?

「どうかした?」
「…ん、あ、いやいや!そっか〜絵に描いたようなモテ男じゃんか〜」

テーブルから降りたジョンデに続いて電気を消して事務所まで一緒に歩く


「それで明後日、ごはん行こうってなってるんだけどさー」

「えー、2人で?」

「うん。」

「それって、大丈夫?」

「もー、ジョンデまで。大丈夫でしょ、普通に」

「俺まで、ってことは、他にも同じこと言われたんだなー?ギョンス?」

頷くと、困った顔して笑うジョンデ

「そりゃあそーだよ。合コンで会った男と、しかもチャラ男代表みたいなのと、2人きりでごはん…まあ、飲むんでしょ?Aのことだから」

チャラ男代表…
そこのイメージは確かに払拭しきれてないよね

「やめた方がいいと思うけどなあ〜俺は。」

「もう約束したし」

「んー」

お店のパソコンの前に並んで座って
ジョンデが勤怠を切る横顔をぼんやり眺めた

「なるべく早い時間に会ってさ、10時前には別れなよ〜?」

「なんか、お兄ちゃんみたいなんだけど、今日のジョンデ」

「心配してんだよー友達として。男なんてさ、みんな同じなんだから」

「同じって?」

「要するにさ、」

「うん」

「アレしか考えてないんだよ」

「………」

アレ、ねえ
マウスに載せられた、ごつごつした手に浮く血管

「ジョンデだって男じゃん」

ジョンデからマウスをもらって、退勤にカーソルを合わせてクリックする

「だからこその生きた意見なんだってば〜」

「ジョンデ、安心してよ。わたしその人のこと、いけるなんて全然思ってないし」

2人きりで会おうって誘われたからって、期待は一つもしてない
自惚れてなんかない。

「ヤリモクだったって、なんのショックも受けないから、心配しないでよ」

「…んー俺そういう心配してるんじゃないんだけどなぁ」





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作者名:苺大福 | 作成日時:2016年2月13日 3時

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