９−５ ページ48
.
ダル絡みだ。
話たいんだ、きっと。
ギョンスだから
「気になる人はいた〜？とか、いい感じになった？とかさ。」
小さくギョンスが息をつく
「いたの？」
待ってましたとばかりに、大きく頷く…ことはしないで
「まあね」ってクールに答えて見せた
「連絡先交換して、また飲もうって話した。」
『A！今度近いうち2人で飲もうよ』
「すんごいイケメン。こんな小さい顔にこんな大きなパーツがきれいに並んでて、」
身振り手振りをつけて説明するのをただ真顔で聞くギョンス
「背なんかきっとギョンスの2倍はあるね」
「それもう人間じゃないよ」
「人間だよ」
「気に入ったの？その人間」
「わかんない。めっちゃかっこいいけど、」
わたしはもうちょっと丸顔で、一重の人が好きっていうか
「モデルみたいだけど、」
もうちょっと背も高すぎない人がいいかなっていうか
「けど？」
……あーあ
「超〜〜共感野郎なの」
「共感野郎？なにそれ」
「なんでも、わかる〜わかるわ〜って。何でも共感すんの。笑っちゃうくらいに」
「なんだそれ…」
ぶぶってスマホが震えた
メッセージが表示される
「あ、噂をすれば」
「共感野郎？」
「うん。」
“今日はありがと！超楽しかった！！
ちゃんと家着けたかー？ね、もし時間あったら、”
「金曜、飲み行かない？…だって」
「2人で？」
「うん」
『ネタとか、笑えね〜。自分の想いをちゃんと告げるなんて、かっこいいよ。うん。』
『俺だったらそんなひどいこと絶対しないな〜』
『その先輩さ、多重人格なんじゃね？それか好意持たせて振るのが快感とか』
「会ってすぐの人と、2人きりで飲むのはちょっと、良くはないんじゃないの？また何人かで会った後にさ、」
うん。そうかもね
でもさ
「ギョンス、わたしこれからは軽〜くいくことにしたんだ」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
