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改札口でギョンスから受け取った袋の中身を見たら気が抜けた


「これ、今日じゃなきゃダメだった?」


“渡したいものがあったの思い出したから”

「11時半に駅の改札でって、それっきりこっちから連絡しても既読にもなんないし。何かと思ったじゃん」

薄い袋の中身は前に無理やり貸してた少女漫画、2冊

「10分くらい遅れるっていうのにはちゃんと返事したけど」

「それまでに何度もラインしてたんだって」

「忙しくて。ごめんね」

「は〜…別にいつでもよかったけど、これ」

「それはついでだよ。」

「え?」

「はい」

もう一つ、紙袋を渡される。
…なに、ちょっと重い

「あ、みかん。」

「家にたくさんありすぎて腐らすから、友達に配れって。実家で母さんに持たされたんだ。」

超嬉しいー…ギョンス母、ありがたいです

「みかん、大好きだよ、わたし」

「早く渡さないと腐るからさ」

「ありがと」

ギョンスは両手をポケットに突っ込むと、「うん」って頷く

「どうだった?合コン」

「超楽しかった」

「そっか。それはよかったね」

「うん」

…うん。よかった

「ギョンスは今日何してたの?」

「あー」

「せっかくの休みなんだからデートすればいいじゃん」

ギョンスの頭が上下に振れる
…その反応は

「してたのか。」

「あの後ちょうど連絡きて」

「へー」

「今日日曜だしね」

「そだね」

はーあ、そうだよね

「彼女がいるってどんな気分?」

「なにそれ」

「聞いてるだけ。」

「先輩もしかして酔っ払ってる?」

「酔っ払ってないよ」

酔っ払ってない
結構飲んだってのに、少しも酔っ払ってない

「酔っ払ってたら2次会にも行ってたし」

疲れた。すごく
楽しかったか楽しくなかったかで言ったら、たぶん楽しかったのかもしれないけど

「ギョンスから連絡来てたって、無視してたよ」

「そう。じゃあ、よかった。」

「早く家帰って休んで。」っていうギョンスに、「ねえ」って続けた

「聞かないの?かっこいい人いなかった〜?とか」



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作者名:苺大福 | 作成日時:2016年2月13日 3時

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