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奈落の底に突き落とされたような気分です
「人間ってのはやっぱ、予想外のことが起こるとものっそい驚くのね」
「……ああ、そう」
「例えば同じテストで100点が2人出たとして、1人は秀才で有名の子でさ、もう一人が万年０点の子だとするじゃんね」
「………」
「難しいテストだったんだよ。だって学年でたった2人だけなんだよ100点て。2人とも平等にすごいことよ。聞いてる？ギョンス？」
「うん。聞いてるよ」
「平等なはずの満点。でも…でもさ、大衆の驚きはさ、注目度はさ、完全のび太がもってくじゃん！！！」
「…のび太」って、ぼそっと呟くぎょんすに変わらず詰め寄る
「同じ100点なのに！！！！」
そうだよ。よく考えたら酷い話だよ
いつも変わらず努力してる出来杉くんがいくらなんでも気の毒だ
でも人間ってそーゆう風にできてんだよね
「僕がのび太だって言いたいんだね、先輩は」
「はー？ちがうちがう！」
そうじゃない。
横道にそれていた思考を元に戻す
そんだけびっくりしたってことを伝えたかったの！
「のび太と出木杉くんはたとえ話！」
「そんなはっきり固有名詞出すなら、オブラートに包んで前置きした意味ないね。」
「オブラート？とにかくね、わたしはそれだけものすごく驚いたん「もういいから帰ろうよ。帰りたいな、寒いし」
「ちょっと待て！！！話は終わっていない！」
はぁーって、声までには満たない息をついて
ぎょんすが空を仰ぐ
シルエット的に疲れた顔が想像できる
「僕に彼女がいるってこと、万年０点ののび太が100点とるほど有り得ない？」
「有り得ないんじゃない………ただ、」
ただただ、びっくり、なんです
絶対いないと思ってた。
「ってゆーか！早く言ってよ！！！」
「聞かれたことないじゃん。」
「え？」
「A先輩、聞いたことなかったでしょ？今日まで」
「そ、…だったっけ？」
うんってギョンスが頷く
たしかに、聞いたことないかもしれんよ
だって本当、実際、気にしたことなかった
そしてこの子は自ら、自分の恋愛の話をするような後輩ではなかった
「う、」
「う？」
「裏切り者ぉ〜〜〜…」
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作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
