すのーどろっぷ (ページ30)

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「おいしかったね」から始まって、今まで、なんとか会話は途切れずにここまで続いている。

なんか、…デートの帰りみたい……なんちゃって

「先輩、どうしてまた、ギョンスのバイト先に？」

こないだよりも、幾分かまともに会話できてるはず！

「あー、あのね、金曜学校でギョンスに会って、」

え、聞いてないんだけど

「これからバイトって聞いて、その流れで。家も近いし、一回来てください～って言われたからさ。俺も気になったし」

「そうだったんですね～！」

ミンソク先輩って、社交辞令をも実現するタイプ…
さもなくば後輩ひとりひとりに目をかけるタイプ…？
どっちにしても素敵すぎる

「Aちゃん、いっぱい食べるって前言ってたからどれだけ食べるかな～って思ってたけど、」

ポケットに手を突っ込んでゆっくり歩く先輩

「きょ、今日は、なんかその、」

緊張して…
だめだ、これは言ったらあかん

お腹空いてなくって、てのも…あーだめだめ
もともと腹ペコだったからついてったんだったし…えーと、えーと、

「好きなものは、たくさん食べるんです！」

「ん？パスタはあんまりだった？」

いや！違う！ぬあーっ

「いや、あの」

「ふふっ」

へ？

なんで笑って・・・

…あ、

ミンソク先輩の笑顔に、街の電飾の光がちょうどかぶさって

とくん

「女の子だもんね」

…先輩

すごく、すごく、、好き…

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