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「へえ〜Aちゃんは来たことあるんだね」
「あ、はい。何度か」
「ギョンスと一緒に？」
「あ、はい。あ、違う時もあります。ギョンスがバイトの日は、他の友達と…」
ミンソク先輩は信じられない程優しいお方だ
ギョンスが事前にどんな連絡をしたのか知らないけど、こんな女との相席を快く了承してくれた
「なんにしよっかなー。俺ずっとメニュー見てたけど決めらんない。Aちゃん何が美味しかった？」
ドキッ！！！
先輩の目が・・目があああ…！
「おすすめはコレですよ」
「ん？あー、俺重いの苦手」
「うちのクリームはそんなにこってりしすぎてないですけど…じゃあー、」
ああ、フリスク食べてくればよかった
てか、駅のトイレで化粧直ししてくればよかった
前歯に口紅ついてたらどうし…いてっ！
「A先輩は決まったの？」
すねに軽くダメージを受けた
ギョンス…ごめん
「えっと、そうだな…」
どうしようどうしよう
パスタなんて高難易度だよなああああああ
海老にしたいけど、ここのパスタ殻もついてきて手で取んなきゃいけないからパスだし、那須のボロネーゼは見た目に華がないし、カルボナーラは
「マネージャー、注文してもいいですか」
えー！ちょっとー！！わたしまだ決まってないのにぃ
ギョンスが痺れを切らして店員さんに声をかけた
えーい、もういいや、ドリアにしよう
食べやすいもんね…しかたない
「トマトクリームの海老、殻取ってもらってもいいですか？」
え！！！
「お、いいよ。」
そんな頼み方ありなの？！！！
「じゃあ、それと、」
「ギョンス！」
「うん？」
こほん、
「…わたしもそれ」
「じゃあ、それ２つと、ミンソク先輩は？」
はああ、ぎょんすのおかげで先輩の前で海老が食べられるよ…
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作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
