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待ち合わせ時間よりほんのちょっと早く着いたらもうギョンスがいた
「おはよーギョンス」
頭の先からつま先まで黒目が行って帰ってくると、表情一つ変えずに頷くギョンス
「うん。さ、行こ」
なによーそっちから誘っといてテンション低い
まあ、待ち合わせ早々テンション高いギョンスもそんな見たことないけどさ
「何食べよっかな〜おなかすいたな〜」
「おなか空いてる？」
「もっちろん！今日はギョンスの奢りだもんね〜いっぱい食べてやる〜がははは」
なんて言って、ちゃんとお金持ってきたけどさ
「パスタ食べたい。海老！トマトクリーム！」
「うん」
「でもピザも食べたいな〜いっぱい食べようねギョンス！」
ギョンスはこれといった突っ込みもなく相槌をうちながら前を見て歩いてる
…なんか、今日おかしくない？緊張してる？
え！もしかしてこれから行くとこそんな高級なの？…って、あれ？
「ちょっとギョンス！」
「なに？」
「あんた人にはちゃんとした格好でって言ったくせして自分はいつも通りじゃない！」
そうだよそうそう！ギョンスいつも通り上から下まで真っ黒
わたし寒いけどこのコート選んだし、中だってかわいいワンピースだし
「見てよ〜！今日の髪型どうよ！ゆるふわって感じでしょ？」
「うん」
うん？！
「ちょっとあのねえ」
こっち見て話してよ！って言いかけたところでギョンスがぴたりと足を止めた
「ギョンス？」
「着いた」
え、着いた？
どこ？そのお店
なんか見た感じそれっぽいところ、ない…ような
「先輩、今から言うことよく聞いて。それで覚えて」
あれ、ここって…
まさか
「ねえ、ここギョンスのバイト先じゃ
「僕たちは偶然、駅でばったり会ったんだ。」
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作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
