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「ギョンス！！！！！」
「なに？」
「聞いてよ聞いてよ！！うふふふふふふん！！」
「どうしたの？なんかいろいろ漏れてるけど」
「聞きたい？」
「いや別に」
「聞きたいよね？」
「うん。聞きたい」
「先輩がね〜〜？うふっ！」
「うん。」
「髪染めたんだ、可愛いねって！！！！！！」
「今日会ったの？」
「うん！さっきA棟で！可愛いねって！似合ってるってよーーーー！！！すごくない？！」
「えー、それはすごいね」
「わーーーーーー！やばいやばい嬉しすぎる！もうわたしこの髪色で一生いることに決めた！」
「うん。よかったね」
「ギョンスも思う？やっぱ似合ってる？」
「んー……先輩はあんまり明るくしない方がいいんじゃないかな」
「えー、そう？でもミンソク先輩が可愛いて言ったんだもん！これでいく！！！」
「ああそう。よかったよかった」
ひとつ年下だけど、いや、年下だからこそなのかな？
一緒にいてすんごく楽しい。貴重な男友達
友達のユイには散々「ギョンスくん気の毒」って言われた
「Aの話って同じ女子でも聞いてて疲れる時ばっかりなのに。いつもいつも永遠聞き役に徹せられてかわいそう」、だって。
…たしかに。と思ったりもした。でも、わたしはユイよりもギョンスのことをよくわかってる。ギョンスは自分が嫌なことはしない。嫌な人とは極力関わらない。
「ギョンスくんって何しゃべるの？Aから聞くギョンス君って、なんか私の見るギョンス君と同一人物って感じしない」って言うユイよりも断然、よ〜くわかってるんだから
つまるところ、ギョンスもわたしが嫌いじゃないってことなんだ
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作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
