３−１ ページ21
.
春のあったかい時期から今日この日まで。
大学の友達を始め、仲の良い友達にはもちろん先輩の話はしていたけど、その中でも比べ物にならないくらい群を抜いてたのがギョンス。
「ギョンスーー！」
名前を呼んだ回数ランキングは、
上半期も下半期もダントツ首位
「どうしたの？」
「先輩の最新画像げっとした〜」
「またfacebook？」
「いえす！！タグ付けされてたん〜！ビョンベッキョン最高！！みんなでボーリング行ったみたいだよ〜見て見て！」
「相変わらず熱心なネットストーキングだね。すごい」
「うん！ありがとう！」
ギョンスはもともと、わたしのお気に入りの後輩だったんだけど、
ミンソク先輩に恋し始めてからますます大好きになった。
「ギョンス〜！先輩のユニフォーム写真まだ〜？」
「そんな簡単に手に入るわけないでしょ。」
「なんでよー、簡単じゃん！高校のサッカー部の友達に送ってってさ、」
「僕サッカー部に仲良かった人いないし」
「えーでも、」
「変に頼んだら僕が疑われるじゃん。」
「そっちのケがあるって？」
「そう。そっちのケがあるって。」
「いいじゃん別に」
「…ミンソク先輩がそれでもし僕を好きになったらどうする？」
「あははっそんなまさか……ラ、ライバル宣言か！！」
「そっちのケはないってば」
「ぎょんすー…」
「うん？」
「見てよう。またあの人といる…」
「んー、まあでもただの同じグループの友達なんじゃないかな？」
「いっつも一緒にいるよねー…マドンナさん」
「マドンナ？」
「友達とあだ名つけたん。男集団といるから。それになんか古っぽいニュアンスを加えて」
「ほんとに嫌いなんだね」
「好きなわけないじゃん。…あーあ。あーゆう人が好きなのかな？」
「さあ、」
「わたしと全然系統違うよね…」
「んー、まあ」
「目指そうかな。」
「それでただの友達だったらどうするの？」
「笑うよね」
「そう」
「てか笑いたいよね。あー、先輩あの人のこと好きなのかはっきり聞かせてよーもう！！」
「だから早くはっきり聞きなよ。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2016年2月13日 3時
