すのーどろっぷ (ページ18)

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「なんでさー、こんな、好きなんだろう」

からっぽになった空き缶が２つ並ぶ

「泣きたくなるんだもんね、、先輩にニコって笑いかけられると」

ギョンスの無言の圧力を無視して、新しいビールをあけた

「あの目がさ、ふって細くなるとね、ほんとに優しい顔になってね、」

きゅうぅぅって苦しくなってさ
先輩見つけた瞬間、どっきんって、自分の体の機能とは思えないくらい心拍数はね上がるし

「わたし、先輩の好きな人がうらやましいよ」

「……いるって？」

「わかんない」

「また聞けなかったの？」

「聞けないよ。だって、そんなの」

「次こそは聞く、ってこないだ決意してたじゃん」

「そうだけど、、」

「今日なんてすごいチャンスだったと思うけど」

「頑張ろうとしたよ。わたしだって…でもさぁ、、、」

「僕に話すように普通の感じで恋愛話すればいいんじゃないの？」

「しようとしたけど、でも、、意識しちゃってだめだった。だって、それって先輩のこと好きって言ってるようなもんじゃん」

「聞き方次第なんじゃないかな」

それが難しいんだってばぁ

「好きな人いるって言われたらわたし、明日からどうやって生きていけばいいの…？」

「いるって言われたら諦めるの？」

そんなの、、

「・・・諦められるの？」

「られるわけないじゃないかよおおおお」

こんな好きなのに、、こんな

「ミンソク先輩の好きな女の子になりたいのに、、目指したいのに……なによ、」

また泣きそうになって、ぐびぐびビールを流し入れる

「なによう…」
『先輩の好きなタイプ、知らないの？ギョンス！！』
『んー、まあなんとなく聞いたことはあるけど、』

「なによ、俺の心を掴んで離さない人って…！」

『これといった外見のタイプとかはないみたい。いや、あるかもしれないけど先輩はただ、好きになった人が好きだって』

「……」

何も言えない、というか言う気なしって顔するギョンス

毎回行きつく話だもんね…

「なにそれ、具体的に教えてよ。どうしたらビビっとくるの？どうしたら心を掴まれるの？」

出口の見えないトークテーマだよ

「ヒントくらい、くれよ、、、きむみんそくぅ」

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