９−２ ページ45
.
『駅まで？Aが？…必要ない。タクシーを呼べ。』
『いいですよ。わたしが送れば済むんだし、無駄にお金使わなくたって』
『……俺も一緒に行った方が良いな？』
『ミンソクさんはお母さんの手伝いをお願いします。』
『……』
『お願いします』
『寄り道せずに、できる限り早く帰ってこい。』
ふふっ
２人きりになったって心配しなくても何もしないってば
「変わったなー…」
「え？」
「あー、いや、ミンソクさん。もうシウミンって呼ぶ方が違和感ってなってくんだろうね」
「……元からミンソクさんはミンソクさんです。」
や、そうなんだけど。
「俺は最初から、ロボットなんて思ってないよ。」
「……」
Aさんが黙ったから、窓の外に意識を流す。
風が、ほんとに気持ちい。
都会にいると当たり前に１分１秒を急いて生きてるのが、ばかばかしくなってくるよ
「寒くないですか？」
「ん？いや、気持ちいよ〜Aさんは平気？」
「私も大丈夫です。」
「田舎っていいね」
「ずっといたら嫌になりますよ」
「あはは！そんな気する」
運転するAさんを見てると、少し、
胸の奥がきゅってなった。
今俺がこの人の運転する車に乗ってるなんて、アイツが知ったらどんな顔するだろう
「ねえねえ、」
「はい？」
「死のうとしたんでしょ？Aさん。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺大福(プロフ) - なつみさん» ありがとうございます^ ^パスワードはNAMIDAです。よろしくお願いします♪ (2018年6月14日 6時) (
レス) id: cd3039e076 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして！楽しく小説読ませていただいてます！よろしければThe last resonのパスワード教えていただきたいです！ (2018年6月13日 20時) (レス) id: 759d6fc8bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - MADKIDすごいです。ハラハラしてきゅんきゅんしてずっと心臓が痛かったです。1回一気読みして2回目読み返したら、チャニョルが訪ねてくるところでベクを思ってる言葉に泣けました。苺大福さんのお話は一言一言が深くて胸に刺さります。 (2017年1月10日 9時) (レス) id: b412df9158 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - (泣) (2015年10月2日 20時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ジョンデ〜良かったぁ(T ^ T) 色んな思いが込み上げて泣いてしまいました泣 (2015年9月28日 18時) (レス) id: 62396f963f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福
| 作成日時：2015年9月18日 3時
