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この世に生を授かったその時から僕は
金持ちで、エリートで、人生の勝ち組だった。
父さんがそう言ったんだ。
そう言われて育ってきたんだ。
父さんの言うことは全て正しい。
お爺様は大企業の社長。先代の社長は曾お爺様だと写真を見せられた。
「ジュンミョン、教養をつけろ」
「ジュンミョン、視野を広く持て」
「ジュンミョン、レベルの低い人間とは一線を引け」
「ジュンミョン、己を強く持て」
これは全て僕が、十にも満たない幼少期から何度も何度も父に言われていたこと
それから、
「ジュンミョン、お前は俺の誇りだよ」
今日まで僕を動かしていた言葉。
父さんは僕の誇りで、僕は父さんの誇りだ。
小学生の頃から、お稽古や家庭教師との勉強を日替わりにこなし、
友人と外で追いかけまわって遊ぶ、などといった経験は一度もない
だが、参観日や、発表会には欠かさずに母が足を運んでくださった
時たま父が顔を出してくださる時は、胸が震える思いだったが、いつも以上の力を発揮することができた。
年相応の遊びや、交友関係をもてなくとも、
僕は心から、幸せだった。
そして、優等生のキムジュンミョンという立ち位置は非常に
僕を満足させていた。
主席を取り続け、国内トップの大学に入学が決まった時。
父は僕をある場所に連れてきた
「お前に俺の仕事の話をするのは、初めてだな。」
IDカードで通過した大きな建物内を真っ直ぐに進み、更に突き当たった扉は指紋認証で開かれた。
それまで、数多くの人間が父に、そして僕に立ち止まって頭を下げた。
“王様”
幼稚な表現だが、その言葉が思い浮かび顔の筋肉が緩む。
僕の父さんだ！
この人は僕の父だぞ！僕はこの人の息子なんだ！
自慢したい、大声で叫びたい。
そんな気分だった。
足取り軽く、ひとつの部屋に到着する
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苺大福(プロフ) - なつみさん» ありがとうございます^ ^パスワードはNAMIDAです。よろしくお願いします♪ (2018年6月14日 6時) (
レス) id: cd3039e076 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - はじめまして！楽しく小説読ませていただいてます！よろしければThe last resonのパスワード教えていただきたいです！ (2018年6月13日 20時) (レス) id: 759d6fc8bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - MADKIDすごいです。ハラハラしてきゅんきゅんしてずっと心臓が痛かったです。1回一気読みして2回目読み返したら、チャニョルが訪ねてくるところでベクを思ってる言葉に泣けました。苺大福さんのお話は一言一言が深くて胸に刺さります。 (2017年1月10日 9時) (レス) id: b412df9158 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - (泣) (2015年10月2日 20時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - ジョンデ〜良かったぁ(T ^ T) 色んな思いが込み上げて泣いてしまいました泣 (2015年9月28日 18時) (レス) id: 62396f963f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2015年9月18日 3時
