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行く当てもなくただ鈍行列車に揺られている
窓の外を走る景色ががらりと変わってもうしばらく経つけど
時間の経過はまったくわからない
わからないのが、いい
今頃、どうなってんのかなあ
まさか、Aがあんなこと言い出すなんて、思いもしなかった
『要するに、シウミンはAさんを守るために自分から引き離したってことだよ。』
『側にいたい気持ちをぐっと堪えて安全な場所にって、ね。』
Aが帰って２人になったあの部屋で
ちゃにょるは真顔で俺に言った
『結果的にスホリーダーは万々歳だね。よかったな、ベク』
盗聴した会話に、追い打ちをかけるようにAから聞いた。
リーダーが直々に会いに来たこと
それからその時に話された内容まで
『リーダーに尽くしてきたお前にとって、あの人の幸せは自分の幸せ同然だもんなぁ』
俺は…そう。全てを捧げてきたし
これからだってそうする以外ないと思ってた
「悪を抹消、抹殺する」組織に
世界平和を追求するリーダーに
『ベク。お前はすごい。お前が一番優秀だ』
『ああ、素晴らしいよ。その信念こそが、何より大切だ』
何より…大切
隣の座席に置いた黒の合皮の鞄に目を向ける
『シウミンは、我々が作り上げたサイボーグだ。悪を消し潰す希望だ』
『感情などない。あいつはロボットだからな』
ロボット？サイボーグ？
……なんだよそれ
大切な人を守りたいなんて、そんなロボットがいるかよ
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なすの浅漬け - 本当に感動しました。 (2022年6月24日 0時) (
レス) @page25 id: 8160b3b01c (このIDを非表示/違反報告)
のん - 今まで読んだ中で一番感動しました！！本当にこの作品大好きです！！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 24d55d9989 (このIDを非表示/違反報告)
はひふうかへほ - 号泣しました。シウミンが可愛すぎて読んでてなんかいも笑ってしまいました笑これからも頑張って下さい！ (2017年11月4日 20時) (レス) id: e4ce5f09c7 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃこ(プロフ) - 号泣です。感動とかいう問題じゃなかったです…。その後の個々の人生を想像してみましたが、全く分かりません…。でも！最後をきちんと終わりにさせない書き方、勉強になりました！これからも、沢山書いて下さいっ！応援してます！ (2015年10月18日 17時) (レス) id: ba1f6484b9 (このIDを非表示/違反報告)
うな(プロフ) - マドキ、ものすごくのめり込んで読んでいました。通しで二回読んで、好きなところは何度も何度も読みました。1人と言わず単行本出せるくらい長くお願いしたいです。終わるのが嫌で読み進められません汗。マドキでも苺大福さんが戻ってきてくれてとっても嬉しいです！！ (2015年9月19日 3時) (レス) id: 9620be6e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2015年7月30日 0時
