マネージャーは女ですよね？【BTS】 (ページ24)

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思いっきり蹴られて、Aは息を止めた。

こんな女たち、やろうと思えば、ボコボコにできるのに手を上げられないのが悔しくて、思わず涙が出てくる。

目の前の女が腕を振り上げた時、Aは堪えきれずにその女を突き飛ばした。

「後ろから突き飛ばした上に、寄ってたかって暴力なんて、性根くさったもんのすることや！出直してきい！」

啖呵を切ってから、日本語で喋っていたと気づく。

いや、敬語じゃなかったから向こうに分からなくて良かったのか。

MOB「きっしょ！何話してるの、こいつ。」

女たちが後ろに下がるのを見て、慌ててAはドアに飛びついて外に出た。

慌てて収録場所に向かうと、心配そうな顔のマネージャーさんが駆け寄ってきた。

MG「その傷はどうしたんだ？」

「女性複数名に絡まれましたが、逃げてきました。」

笑顔を浮かべようとしたが、殴られた頬がヒリヒリ痛む。

MG「気をつけろよ、本当に。顔が腫れてるぞ。」

マネージャーさんがティッシュをくれ、慌てて血の味がする唇を押さえる。

MG「今日はもう帰っていいよ。ゆっくり休みなさい。」

仕事を休むのは申し訳ないが、こんな顔でウロウロされても困るだろう。

ありがたく帰らせてもらおうか。

「ありがとうございます。明日にはもっとマシな顔をお見せできるかと、思います。」