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MG「Aさんは、歴史とジェンダー論の専門家なんだし、バッシングを受けないようになることを願ってるよ。」
え、ちょっと待って、それを期待されていたのか…っていいの?
私の極論押しつけちゃって。
『異端児』って呼ばれてるんだよ?
人種や宗教、ひいては種を超えた、歴史とジェンダー論だよ!
全ての生き物は争いを望む獣だなんて、どんな顔してバンタン様に言えばいいのだね。
みんな黄金すぎて、神ってらっしゃるのに。
あ、うっかり『グクちゃん』とか『ゆん様』とか言わないようにしないといけない。
職場の『先輩』なのだからさん付けで呼ぶことと脳裏に叩きこむと、そのブツブツ呟く声が聞こえたらしく、マネージャーさんが困った顔で立っていた。
MG「…Aさん。練習室はここだよ。先にメンバーに説明してくる。」
そうやって扉の向こうに消えたマネージャーをそこで待っていると、メンバーの声が聞こえてきた。
この声はナムジュン様。さすがリーダー。声だけで痺れそう。
韓国語だし、よく聞き取れないけど、アルバイトどーたらこーたらって私のことだよね。
あの人類の秘宝、八頭身、脳セク破壊王さまのお口から私のことが…すいません、赤いコンバースは家の靴箱です。
MG「ほら、入ってこい」
突然開いた扉からマネージャーさんが顔を覗かせる。
慌てて背筋を伸ばすと、部屋に入った。
うっかり息をスーハーしすぎないか、心配していたが、一応演技派(自称)。あがらずに、メンバーの前に立てた。
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作者名:AULA −輝き | 作成日時:2019年4月8日 17時