とにかく疲れる ページ7
村に戻ると、なぜかグクが家の前で待っていた。
「グク？どうしたの。」
あわてて駆け寄ると、グクはほっとしたように、ミミを見た。
「よかった。実はホソクヒョンが熱を出したんだけど、女の人たちはみんな中央で行われる手芸展覧会とかに行ってて、僕だけじゃあ限界だったんだ。」
ミミはあわてた。
「いつから熱を出してるの？もしかして昨日の宴会でうつった？」
「いや、たぶん疲れ。実は最近忙しくてさ。とにかく家にきてくれ。」
ミミはグクにせかされて、族長の家に上がりこんだ。男二人だけあってもっと汚いかと思いきや、意外と綺麗だった。
「ホソクオッパ、生きてる？」
ミミが肩をゆすると、ホソクはうっすらと目を開けた。
「やー、ミミちゃん。来てくれてありがとう。」
いつものテンションはなく、信じられないくらい静かなホソクにミミはあわてた。
「オッパ、そんなに重症？あー、グク井戸水をもっと汲んできて！よく冷やさないと。あと、扉は開け放しといて。」
グクが飛び出していくのを見届けて、ミミは台所に立った。料理はあまりしないが、基本的なものなら作ることができる。たとえばお粥。
グクが両手にバケツ六個という驚異的な数(ミミにはせいぜい二三個が限度)を持って帰ってくるころには、お粥はほとんど出来上がり、ミミは懸命にリンゴの果実のすりおろしやショウガを切っていた。
「はい、オッパ。ゆっくり食べてよ。」
ホソクにお粥を手渡したミミはそばで残りのお粥にぱくついていたグクに向き直った。
「ホソクオッパは何が忙しかったのでしょう？」
グクは驚いた顔でミミを見た。
「まあ…族長っていうのは大変なんだよ。」
ミミは熱いお粥を必死に食べているホソクを振り返って見た。
「今は収穫時でも、伝染病がはやる時期でもない。なのに台所の様子から言って、最近きちんと料理を食べてないでしょ。前みたいに村の見回りと称して散歩することも少ないし、反対に村の外、中央なんかに行くことが多い。ねえ、何があるの？」
グクはおおげさにため息をついた。
「本当にミミには勝てないな。」
「実は、キム族との協同組合を組もうとしているんだ。」
ミミは驚いてグクの顔を見つめた。
「なんで？キム族とはずっと仲がよくなかったのに。」
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AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (
レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか？ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます！ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました！素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AULA −輝き | 作成日時：2019年3月6日 13時
