まさかの出来事 ページ5
そのまま寝落ちしてしまったらしく、ミミは冷たい土間で目を覚ました。
「あいたたた、腰が…」
そうっと立ち上がり、井戸に向かう。冷水を顔にぶっかけると辛気臭い気分も少しまともになった。
「よし、今日はキジでも狩ろう。」
一人で大声で気合を入れると、井戸に来ていた若者たち(おそらくパンさんの手下)にいたい目で見られたが、ミミは構わずに家に戻った。
解体され、肉になっているイノシシから数切れ、そして天井からつるされている燻製もいただく。それがミミの朝食だった。
汲んできた井戸水を水筒につめ、壁にかけられた弓矢をかつぎ、ミミは勢いよく外に飛び出した。
村の近くの森はうっそうとしており、ところどころに存在する倒木の作る隙間が、まぶしい日光を運んでいた。
ミミは慣れた足取りで奥の方まで進む。
うっかりしているとツタに足を取られるが、ミミはすたすたと大木の前まで来た。
いつも鳥を狩るときに登るその大木にはすでに縄梯子がかけられており、ミミはしっかり縄に掴まって、上のほうまで登った。
空から見る森と村はとても綺麗だった。
ミミは目を見開いて、周囲を見渡す。普段よりも鳥は少ないが、ちょうど弓がぎりぎり届くくらいのところにキジがいた。
弓をそっと手に持ち、悟られないように構える。
「照準！発射！」そっと呟くと、ミミは矢を放った。
矢は狙い違わず、キジにまっすぐ飛んでいく。キジに当たった瞬間、キジが普段と違う風に横揺れして落ちたのは、偶然だろう。
落ちた場所を見定めると、ミミは木から滑り降り、より森の奥へと向かっていった。
キジは大木と大木の隙間。岩場の手前に落ちていた。
それを掴みあげたミミは違和感を覚えた。自分のではない矢が刺さっていたのだ。
「誰かが同時に撃った？」
その矢は少なくともチョン族のものではなかった。
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AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (
レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか？ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます！ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました！素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AULA −輝き | 作成日時：2019年3月6日 13時
