怒り ページ26
「やだ、手を放して!」
ミミの声も周りの男たちには届いていないようだった。
怪しげな笑いを浮かべ、徐々に近づいてくる。
手を掴んでいた男がミミを引き寄せようとしたとき、
「だから、やめろって言ってるでしょ!!」
ミミの抑えが外れた。
「てめえの汚い手で触るんじゃねえよ!」
そう怒鳴ったミミは勢いよく、その男を投げ飛ばした。
「何をするんだ、このアマ!」
男たちが口々に叫び、詰めよってくるが、それよりもミミのキレ方の方が上だった。
「てめえらが先に手を出したんだろうが!」
そう言って、近くの男の首筋を掴んで持ち上げると、頬を殴りつけた。
しかし、男たちもそれでビビるようなやわではなく、数に身を任せて、ミミを取り囲んだ。
「あっ、ミミ!」
その時、ジョングクとジミンが飛び込んできた。
二人は流れるような動きで次々に敵を沈めていく。
後から来た、ユンギとテヒョンも男たちを吹っ飛ばすように倒し、
ホソクとソクジンが来た頃には、あたりはうめき声をあげる薄汚い男たちの墓場になっていた。
「みんな、ありがとう!」
ミミはそう言うと、安心したように座り込んだ。
そんなミミの目から涙があふれた。
「すごく怖かった。怖かったよう、オッパたち。」
「痛いことされた?大丈夫?」
心配する皆にミミは首を振った。
「ううん、オッパたちが来てくれたから平気。でも私、人を殴っちゃった。自分が怖い。嫌だ、いや。」
頭を抱え込んで泣き出したミミをグクが思わず抱きしめた。
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AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか?ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます!ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました!素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AULA −輝き | 作成日時:2019年3月6日 13時