まさか… ページ21
「お、ジミン。久しぶり。」
ユンギに声を掛けられ、頭を下げたその少年は、そのまま口をひらいた。
「旅商人のジミンです。妹のミミに会いに来ました。」
「「「えええええええーーーーーーーーー！」」」
みなの絶叫が部屋に響くなかジミンは困ったようにうつむいた。
「証拠は？ミミが妹だっていう証拠は？」
冷静なグクがジミンをつつく。
「これです。この出生証明書。」
みんなでその紙をのぞきこむ。
「パク・ミミ…」
「おまえ、まさかパク家の…」
ユンギの言葉にジミンはうなずいた。
「はい、今でこそ落ちぶれていますが、
確かに僕とミミは、王家に連なるパク家の貴族です。
ミミが生まれてすぐ、父の死、母の実家の不祥事で御家断絶を受け、
僕は中央の商人のもとに丁稚奉公に出され、ミミは乳母が預かったそうですが、
その後行方がしれなくなり、僕はずっと旅をしながら探していたのですが、」
そういってジミンは懐から手紙を取り出した。
「実は中央で学生のナムジュンさんと仲良くなったのですが、
その方がチョン族にミミという、妹と年が同じ、捨て子だった少女がいると教えてくださり、
飛んできました。」
「たしかに、年も…ジミンとの顔立ちも似てる。」
ホソクが呟き、ジミンがこっくりうなずいた。
「まあ、だからと言って、パク家が復興するわけでもないですし、
ミミはこんな旅商人よりもここにいる方が幸せですよね。」
そういって部屋を出ていこうとしたジミンの手をミミは思わずつかんだ。
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AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (
レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか？ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます！ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました！素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AULA −輝き | 作成日時：2019年3月6日 13時
