想い出

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フウカside

ﾁｭﾝﾁｭﾝ…

ん、もう朝？

目が覚めて、なんだか抱きしめられてる感覚があった。
ふと目を開くと目の前にはチトセの顔。

ええぇーー！！

叫びそうになるのを何とか堪えて
目の前にある顔をまじまじと眺める。

ほんっと、綺麗な顔してるなぁ
長いまつ毛に形のいい口、高い鼻に綺麗な輪郭。
なにこの人、王子様みたいじゃん((王子なんだけど…

そっと手を伸ばして頬を撫でる。

幼なじみだからって言い訳でここまで来たけど
高校になるとそーもいかないよね

チトセはあたしのことどう思ってるんだろ？

そんなことを1人で考えていたら
スマホのアラームが鳴った。

時間を見ると朝の5:30。
ちょっと早すぎたかな？

でもチトセが起きる気配がない。

でもあたしはそれなりに準備があるからそろそろ起きなきゃなんだけど、

この状況から抜け出したくないけど仕方ない。

フ「チトセ、起きて」
チ「…ん……フウカ…？」
フ「おはよ、起きた？」
チ「…起き…た…」

目は開いてるけど眠そうな顔と声。
寝起きかわいいんだな笑

チ「…もう大丈夫なのか？」

大丈夫って、
あぁ昨日のことか

フ「うん、大丈夫だよ。ありがとう慰めてくれて」

チトセはふっと優しく笑ってあたしの髪を撫でた。

ドキッ

うっ、朝から心臓に悪いよ…

チ「俺まだ眠い」
フ「あたしが準備あるだけだから、もうちょっと寝ててもいいよ」
チ「あと何分？」
フ「んー、20分くらいかな」
チ「後で起こしてくれ…ねる…」

ほんとに眠かったのか、すぐ寝てしまった。

夜遅くまで付き合わせちゃったからね
申し訳ないなぁほんと
甘えてばっかり

そっとベットから抜け出して、準備を始める。
セシルにも手伝ってもらって15分くらいで済ませる。

その間セシルには色々聞かれたけど、、
恥ずかしくて全部はぐらかしちゃった笑

だってだって、よくよく考えたらだいぶ距離感バグってたもん！
少女漫画のワンシーンみたいなさ！
女子が1度は経験してみたいことランキング絶対1位だよ！

しかもチトセのイケメンぶりと来たら、

思い出したら恥ずかしくて思わず顔が赤くなる。

セ「まぁ姫様ったら。」

もぉー！からかわないで！

セシルから逃げるために部屋に向かい、チトセを起こしに行く。

部屋に入ると気持ちよさそうに寝てるチトセ。
ほんと寝顔が天使レベル。

フ「チトセ。時間だよ」
チ「あとごふん…」
フ「ご飯食べる時間なくなるからだーめ」

なんか、カレカノみたい子のやり取り笑

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